デジタルSECIモデル
2026-06-08 10:45:34

製造業の知識継承を支える「デジタルSECIモデル」の実証が開始

製造業の新たな挑戦 - デジタルSECIモデルの実証開始



東京を拠点とする株式会社NTTデータとフォーティエンスコンサルティング株式会社が、製造業のサプライチェーンマネジメント(SCM)における暗黙知継承をサポートする「デジタルSECIモデル」の実証を2026年5月から開始します。この取り組みは、長年の経験や知識を必要とするSCM業務において、特に熟練者と未熟練者のギャップを埋めることを目的としています。知識創造理論であるSECIモデルを基に、AIエージェントを活用した新しいフレームワークを構築し、材料手配計画業務に特化した実証を行うことで、SCM業務の質を向上させることが期待されています。

なぜ「デジタルSECIモデル」が必要か


近年、製造業では熟練者不足が深刻な問題となっており、業務のノウハウをどのように次世代に継承するかが大きな課題となっています。特にSCM業務は多岐にわたり、経験豊富な担当者の知見に依存しがちで、標準化やマニュアル化が困難です。このような背景から、NTTデータはAIを駆使して熟練技術者の知識を文書化し、活用可能にする取り組みを行ってきました。これにより、業務の標準化を図り、未熟練者でも一定の業務レベルを保てるようにするのが狙いです。

「デジタルSECIモデル」の概要


このプロジェクトでは、SCM業務の熟練者とAIエージェントとの対話を通じて、需要予測や材料手配の判断基準を整理し、形式知化します。大きく分けて、以下の2つのAIエージェントが導入されます。

1. チューターAIエージェント: このエージェントは、計画立案の段階で前回の結果からの変化点や業務ルールを明示し、未熟練者が自ら考えられるようにサポートします。
2. インタビューAIエージェント: 結果の評価を行い、熟練者と未熟練者が対話を通じて、過去の経験からどのように判断したのかを確認します。

これらのAIエージェントを利用することで、業務知識をナレッジとして蓄積し、組織全体での情報共有を促進します。また、AIエージェントとの対話によって、熟練者が言語化しきれなかった意思決定の理由を引き出し、それを未熟練者にとって理解しやすい形で提供することが可能です。

期待される効果


本実証により、以下のような効果が期待されます:
  • - 暗黙知の形式知化: 熟練者の知識を可視化し、組織全体で共有することができます。
  • - 学習の促進: 熟練者と未熟練者双方が成長し、SCM業務の判断品質を向上させます。
  • - 全体の効率化: 判断品質が向上することで、サプライチェーン全体の効率化に寄与し、資金効率の改善が見込まれます。

結論


NTTデータとフォーティエンスコンサルティングは、この実証を通じて得られた知見をもとに、材料手配計画業務だけでなく、他のSCM関連業務への拡大を目指します。将来的には、AIと人が協力する新しい形のSCM基盤を構築し、製造業における知識継承の課題を解決するためのサービス提供を目指しています。この取り組みは、業界全体において重要な進展をもたらすことでしょう。

このように、「デジタルSECIモデル」は製造業の未来に向けた重要なステップであり、テクノロジーと人間の協力によって新たな知識の創造を促進する可能性を秘めています。


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会社情報

会社名
フォーティエンスコンサルティング株式会社
住所
東京都千代田区大手町2-3-2 大手町プレイスイーストタワー11F
電話番号
03-3517-2292

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