新型アクティブオプティカルケーブル
2024-09-02 12:30:46

I-PEXが高温環境での信頼性を追求した新型アクティブオプティカルケーブルを発表

I-PEX株式会社(本社:京都府京都市)は、屋外通信機器などでの使用に最適な新開発のアクティブオプティカルケーブル「LIGHTPASS(R)-SP Q28」を発表しました。この新製品は、高温環境での長期間使用を考慮して設計されており、データセンターやIOWN構想での活用が期待されています。

「LIGHTPASS(R)-SP Q28」は、シリコンフォトニクスICを搭載したマルチモードQSFP28仕様のアクティブオプティカルケーブルです。アイオーコア株式会社製のシリコンフォトニクスIC「IOCore(R)」を使用しており、従来のVCSELよりも長期にわたる信頼性が評価されています。このケーブルは、屋外通信が主な用途に見込まれ、高温環境でも安定したパフォーマンスを実現。

また、モジュール内部の光ファイバー接続部にはレンズを使用せず、液浸冷却環境でも維持できる特性を持っています。これにより、さらなる用途の拡大が期待されます。2024年8月から評価用デモキットの提供を開始し、2025年上半期には量産が計画されています。さらに、2024年9月にはドイツのフランクフルトで開催される展示会「ECOC Exhibition 2024」で、この新技術が参考出展される予定です。

「LIGHTPASS(R)シリーズ」は、これまでに「LIGHTPASS(R)-EOB 100G」「LIGHTPASS(R)-EOM 100G」「LIGHTPASS(R)-EOB II 128G」など多様なアクティブ光モジュールが展開されています。今回の「LIGHTPASS(R)-SP Q28」は、航空宇宙や製造装置、自動車など多岐にわたる産業への応用が見込まれています。

さらに、製品の基本仕様として、伝送レートは25Gbps NRZ×4ch双方向、伝送距離は30m以下、そして動作温度範囲は-40℃から+100℃まで対応しています。これは、特殊な環境下での安定したデータ通信を保証するものです。

I-PEXは、1963年に精密金型メーカーとして設立されて以来、コネクタおよびエレクトロニクス機械部品、自動車電装関連部品、半導体設備などを手掛けてきました。「最・尖端を、世界へ」で世界中のお客様に価値を提供し続けてきた同社は、今後もニーズに応じた新技術の開発に取り組む意向です。デジタル社会の進展に寄与することを目指すI-PEXの取り組みは、引き続き注目されるでしょう。

この技術革新により、I-PEXはさらなる高速伝送や幅広い用途への対応を実現し、次世代通信に向けて新たな一歩を踏み出しています。特に、光通信技術の進展は、未来の通信インフラに多大な影響を与えることが期待されており、I-PEXの「LIGHTPASS(R)-SP Q28」はその重要な一環を担うことになります。


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