地方の若者が持続可能な食の未来を創る
一般社団法人日本スローフード協会が主催する「SLOW FOOD LEARNING JOURNEY 2025」プログラムの参加者募集が始まりました。このプログラムは、持続可能な食について学び、食に関する問題に取り組む人材を育成することを目的とした教育プロジェクトです。2025年度も昨年度に引き続き、一般財団法人三菱みらい育成財団の助成を受け、地方の高校生と大学生を対象に実施されます。
プログラムの概要
このプログラムに参加できるのは、地方に住む高校1・2年生および大学生メンターです。大学生は高校生の学びをともにサポートし、持続可能な食の実践者「ガストロノーム」を育成する役割を担います。この取り組みは、次のような内容で進められます:
- - 大学生メンター育成プログラム:大学生が高校生を指導し、実践的な学びを提供する。
- - 高校生向けラーニング・ジャーニー:地域における持続可能な食に関する知識を深めるための学習活動。
- - 高校生と大学生がともに学ぶPBLワーク:プロジェクトベースでの実践的な学習を通じて、協力しながら課題解決を目指す。
- - 最終発表会:学びの成果を発表し、地域での持続可能な食に関する取り組みを共有。
このプログラムを通じて、都市圏に比べて情報にアクセスしづらい地域の高校生にも新たなチャンスを提供し、彼らが地域で活躍する人材として成長することが期待されています。
開催の背景
人類の生活において食は欠かせない要素であり、私たちが口にする食べ物は様々な環境で生産され届けられています。しかし、その食の状況は急激な人口増加や気候変動、社会的な問題により、不安定なものになっています。こうした課題に対処するためには、地域で具体的なアクションを起こす人材が必要です。
日本スローフード協会は、1989年にイタリアで創設されて以来、世界160以上の国々に広がるグローバルな運動です。持続可能な食の生産や消費に関する多様な知見や、地域で活躍する食の起業家のネットワークを活用し、地方の学生に学びの機会を提供し、未来の食を担う人材を育成します。
参加条件について
- - 期間:高校生は2025年9月〜2026年3月、大学生は2025年8月〜2026年3月
- - 対象:地方に住む高校生(1・2年生)、大学生
- - 参加費:無料。ただし、実行研修の費用は別途必要です。
- - 実地研修:国内研修キャンプ(高校生・大学生ともに必須)および、大学生にはイタリア研修が必須です。
詳細や参加申し込みは、公式Webページをご覧ください:
SLOW FOOD LEARNING JOURNEY 2025
主催・助成について
本プログラムは、日本スローフード協会が主催し、一般財団法人三菱みらい育成財団からの助成を受けています。協会の設立は2016年で、スローフード運動を通じて日本国内における持続可能な食文化の普及に努めています。興味のある方はぜひご参加を検討してください。