自動車業界に革新をもたらすロボットハンド『柔軟指』の導入
リックス株式会社は、福岡県北九州市のKiQ Roboticsと共同で開発したロボットハンドツール『柔軟指』を、自動車部品メーカーのボッシュに導入したことを発表しました。このプロジェクトは、国内外の産業界を支えるメーカー商社としてのリックスの意義を際立たせる重要な一歩です。
ご導入の背景
ボッシュは、埼玉県の東松山工場において、自動車部品であるインジェクターを人手を介さずに全ての工程でロボットを用いて製造しています。この過程で、金属製の指先が加工物に対してわずかな位置ズレを起こすと、ワークに傷がつき、最終的に製品が破棄される可能性があります。
そのため、『柔軟指』の導入により、ワークを優しく包み込みながらも安定して掴むことが可能となり、製品の傷を防止します。これにより、品質向上だけでなく、お客様に安心感を提供することが期待されています。
導入のスケジュール
リックスでは、2024年末に9つの工程への導入を予定しており、さらに2025年6月には追加で51工程への導入を始める計画です。今後、この技術を他の工場にも広げていく可能性が検討されています。
『柔軟指』の特性
『柔軟指』は、3Dプリンターで作成されたラティス構造の樹脂を使用しており、柔軟性を備えたロボットハンドツールです。ロボットのチャックツメに装着することで、ロボットが対象物を包み込みながら傷をつけずに掴むことができるため、製品の品質向上に寄与します。使用者にとっては、技術の進化とともに仕事の効率化を実現する手段となるでしょう。
ロボット産業マッチングフェア北九州2025
この『柔軟指』は、2025年7月に開催予定の「ロボット産業マッチングフェア北九州2025」での出展が決定しています。当社は新たな技術やデモ機を用意し、多くの方々にこの技術を体験していただける予定です。
- - イベント名: ロボット産業マッチングフェア北九州2025
- - 会期: 2025年7月2日(水)~4日(金) 10:00~17:00
- - 会場: 西日本総合展示場(福岡県北九州市)
この業界におけるリックスの取り組みは、未来の自動車部品製造のあり方を大きく変革する可能性を秘めています。今後の進展にも注目が集まります。
企業情報
リックス株式会社は、1907年に創業し、鉄鋼、自動車、電子・半導体、ゴム・タイヤなど多岐にわたる産業向けに機械や部品を提供してきたメーカー商社です。
- - 本社所在地: 福岡県福岡市博多区山王 1 丁目 15 番 15 号
- - 代表者: 安井 卓(代表取締役社長執行役員)
- - 証券コード: 7525(東証プライム / 福証)
- - 企業HP