岡山大学の学生がIMFプログラムに参加
2025年4月29日、国立大学法人岡山大学から報告があり、2名の学生が国際通貨基金(IMF)が主催するマクロエコノミスト養成プログラムに選抜されました。このプログラムは、IMF加盟国の経済動向を理解するためのもので、国際的な経済政策に関心のある学生にとって、貴重な経験の場となっています。
プログラムの概要
参加したのは、岡山大学グローバル・ディスカバリー・プログラムに所属するグエン・カ・マンさん(3年生)とレ・マイ・タンさん(4年生)です。彼らは2025年3月26日から28日の期間、東京で行われたこのプログラムに参加しました。プログラムは約20名の学生を対象にし、IMFによるマクロ経済分析を模擬的に体験する機会が設けられています。
プログラムでは、学生たちは国家経済を「実物経済部門」「対外部門」「財政部門」「金融部門」の4つの主要部門に分けて分析する方法を学びました。具体的には、ラオスとマレーシアの事例を用いて、各部門間の相互関係や政策がどのように影響を与えるかを検討しました。また、スリランカにおけるIMF調整プログラムの政策課題についても討論し、幅広い視野からマクロ経済の理解を深めました。
グループワークとプレゼンテーション
プログラム最終日には、参加者は小グループに分かれて、タイまたはベトナムの経済状況、今後の見通し、リスクを分析し政策提言を行いました。大学生たちは、現実の経済問題に対する理解を深めただけでなく、将来的なキャリアにも役立つ貴重なスキルを身につけることができました。
学生の声
グエンさんとレさんは、参加を通じて国際機関におけるマクロ経済動向の監視や政策形成の方法について多くのことを学んだと振り返ります。「初めは日本語でのワークショップに緊張したものの、IMFの現場で働く専門家に触れることで、学びの楽しさを感じました。得た経験は今後の学びにとても役立てていきたいです」と語っています。
岡山大学の取り組み
岡山大学は地域に根ざした特色ある研究大学として、今後もグローバルな視野を持った人材育成に努めています。国際的なプログラムへの参加を通じて、学生が地域社会や国際社会に貢献できるような学びの場を提供し続けています。岡山大学のこれからの取り組みにもぜひご期待ください。
この活動は、岡山大学の学生が世界的な視野で経済を理解するための重要な一歩といえます。現在、大学では国際的な経験を持つ人材の育成に力を入れており、今後もこうした機会を広げていく予定です。