日本のAI技術が進展！aiwellが新たな特許取得

AI技術の新たな進展、aiwellの特許取得

東京科学大学発のベンチャー企業、aiwell株式会社が新たに、AIプロテオミクスに関する二つ目の特許を取得したことが発表されました。これにより、同社の技術はますます進化し、病気の兆しや治療効果をより正確に把握する可能性が広がります。

AIプロテオミクスとは？

AIプロテオミクスは、AIを利用してタンパク質を網羅的に解析する技術です。具体的には、二次元電気泳動を用いて得られたプロテオミクス画像をAIによって比較分析し、特定のバイオマーカーを探索します。この技術は、人や動物、さらには植物の健康状態を評価する非常に重要な手段となります。

新たに成立した特許の概要

新たに取得された特許は、AIプロテオミクスに関連するもので、「情報処理システム、特定システムおよびプログラム」と名付けられています。特許出願番号は特願2022-099319で、aiwell株式会社と東京科学大学が共同で出願したものです。この特許により、病気の判断や治療効果を過去のプロテオミクス画像を基に、時間の経過から学習することが可能になりました。これにより、患者の健康状態をより的確に評価できるようになります。

特許取得の背景

この特許は、東京科学大学の林宜宏教授が発明した技術に基づいています。aiwellはすでに、ある時点のプロテオミクス画像をAIで解析するための特許を取得済みでしたが、今回の新特許により、時間的な変化に基づく解析が可能となったことが大きな特徴です。この進展により、疾患予後の判断や、投薬効果のモニタリングが一層精緻に行えるようになることが期待されています。

統合プロテオミクスソリューションの展開

aiwellは、取得した特許をもとに、AIプロテオミクスを中心とした統合プロテオミクスソリューション（aiwell IPA）を推進していく計画です。同社は「未来型健康社会の実現」というミッションに向けて、引き続き革新を続けていくとしています。このソリューションは、人々の健康管理や早期病気発見、創薬研究などに広く貢献するでしょう。

aiwell株式会社のプロフィール

aiwell株式会社は、2018年に設立された企業で、東京都千代田区に本社を置いています。代表取締役は馬渕浩幸氏が務め、国家機関である東京科学大学の技術を活かした先端技術の研究開発に注力しています。特に、競走馬や家畜、農作物などにも応用される事例が増えており、幅広い市場ニーズに応えています。従来の医療分野だけでなく、農業や食品業界を含むさまざまな分野で、技術を提供するために新川崎にプロテオミクスイノベーションセンター（PIC）を設立しています。