スターバックスの新たな取り組み、ハミングバード プログラム
スターバックス コーヒー ジャパン株式会社は、家庭の事情によって学校外での体験が制限されている子どもたちのために、特別なプログラム「ハミングバード プログラム」を開始します。2023年8月1日から様々な店舗で子ども向けのイベントを実施し、特に夏休み期間において、地域の子どもたちにとって思い出に残る体験を提供します。
体験の重要性と子どもたちの可能性
子どもたちが成長する過程で、学校外での様々な体験がもたらす影響は計り知れません。自尊感情や忍耐力など、「非認知能力」と呼ばれるスキルの向上に寄与するだけでなく、他者とのつながりを構築する貴重な機会ともなります。特に、近年の調査によれば、家庭環境などの理由から体験の機会が不足している「体験格差」が広がっていることが指摘されています。スターバックスでは、この格差を少しでも解消できるよう、地域の子どもたちに積極的に体験を提供していく方針です。
幼少期の貴重な体験を提供するスターバックスのパートナーたち
店舗のパートナー(従業員)は、自身の特技や個性を生かして様々な体験イベントを企画しています。「チョークアート体験」では、店舗内のチョークアートを手がけるパートナーが直接指導し、子どもたちの創造力を引き出します。また、「サイニング体験」では、ろう者のパートナーと共に音のない世界を体験し、ジェスチャーやハンドサインでのコミュニケーションを学びます。さらに「バリスタ体験」では、子どもたちが実際にバリスタに扮し、コーヒー作りの楽しさを味わうことができます。
夏休みに訪れる体験の機会
休校中は子どもたちが様々な活動に参加できる貴重な時間ですが、その一方で、家庭の経済的な負担が増す時期でもあります。スターバックスでは、パートナーと共に子どもたちが楽しい思い出を作れるよう、工夫を凝らした体験を提供します。子どもたちが自分自身を見つけるためのヒントを提供することを目指し、どんな小さな体験も大切にするスタンスで臨んでいます。
ハミングバード プログラムの背景
「ハミングバード プログラム」は、2012年に始まり、最初は東日本大震災で影響を受けた子どもたちのために設計されました。従来は震災遺児の支援を行っていましたが、2020年度からは支援の対象を全国に広げ、経済的に厳しい立場にある多くの子どもたちの可能性を広げることに貢献するプログラムとして進化しました。
このプログラムを通じて、スターバックスは「一人ひとりの小さな行動が結集すれば大きな力になりうる」と信じています。子どもたちに体験を提供することで、将来につながる可能性の扉を開く手助けを目指しているのです。
参加方法と実施店舗
参加を希望される方は、直接実施店舗にお問い合わせください。イベントの内容や開催日時は店舗ごとに異なるため、事前確認が必要です。また、実施店舗一覧も公表されていますが、他の店舗でも突然開催される可能性があるため、注意が必要です。
この特別な機会を通じて、スターバックスは地域の子どもたちにとっての「思い出」を創出し、より良い未来への一歩をサポートします。ぜひ、この夏はスターバックスのイベントに参加してみてください。