東京都が全国初!PFOS含有泡消火薬剤交換費用補助事業を開始
東京都、PFOS含有泡消火薬剤交換費用を全国で初めて補助
東京都は、都内における新たなPFOS排出リスクの低減を目的とし、都内のPFOS含有泡消火薬剤の交換を促進するため、全国初の補助事業を開始しました。この事業では、都内に駐車場を有する事業者などを対象に、PFOS含有泡消火薬剤を交換する際の新しい消火薬剤の購入費や撤去した消火薬剤の処理費などを補助します。
PFOSとは、有機フッ素化合物の一種で、環境への影響が懸念されることから、法律により一部の用途を除き製造・使用などが禁止されています。 しかし、一部の古い泡消火薬剤にはPFOSが含まれており、現在でも地下駐車場などに設置されている場合があります。
補助事業の詳細
補助の対象となるのは、都内の駐車場に設置された固定式の泡消火設備です。 消防車や消火器は対象外となります。
補助対象経費は、以下の通りです。
PFOS非含有泡消火薬剤の購入・据え付け費用
泡消火薬剤貯蔵槽、配管等の洗浄費用
撤去したPFOS含有泡消火薬剤の処理費用
補助金の額は、事業者によって異なります。
大企業:補助対象経費の2分の1(上限500万円)
その他(中小企業、マンション管理組合、公益法人等):補助対象経費の3分の2(上限700万円)
補助を受けるためには、以下の条件を満たす必要があります。
一般社団法人日本消火装置工業会が発行する『PFOS含有泡消火薬剤管理台帳登録済証』が貼布されている設備であること。
交付決定の日から令和7年10月31日までに検査が完了し、東京都環境公社へ実績報告を行うこと。
申請期間は、令和6年7月12日から令和7年3月31日までです。 申請を希望される方は、公益財団法人東京都環境公社技術支援部技術課までご連絡ください。
補助事業の目的
この補助事業は、東京都が掲げる「環境基本計画」に基づき、環境負荷の低減と持続可能な社会の実現を目指しています。PFOSは環境中では分解されにくく、生態系や人体の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。東京都では、PFOSを含む化学物質による環境汚染の防止に積極的に取り組んでおり、この補助事業を通じて、都内のPFOS含有泡消火薬剤の早期交換を促進することで、環境負荷の低減に貢献したいと考えています。
補助事業に関する問い合わせ先
補助金事業の概要:東京都環境局環境改善部化学物質対策課(電話:03-5388-3427)
* 補助金申請手続き:公益財団法人東京都環境公社技術支援部技術課(電話:03-3634-2282)