新たな時代の金箔アートを求めて
石川県金沢市発、金箔のトップブランドである箔座株式会社は、クリエイター集団のsecca inc.と手を携えて、新商品発表会を行います。このイベントは、金沢の伝統的な技術を讃えつつ、未来に向けたアートプロダクトの提案を目的としています。実施期間は2025年の10月28日と29日の2日間、東京・日本橋にある箔座の旗艦店「箔座日本橋」で行われます。
箔の未来を切り開く
箔座の理念は「箔がそこにある未来をつくる」であり、金箔という文化を後世に伝える使命感が根底にあります。新商品発表会では、過去400年以上の歴史を持つ伝統製法「縁付金箔」を特徴としたアートピースが登場します。この技術は日本独自のもので、地元の職人たちによって受け継がれてきました。箔座は、この技術を未来にどう繋げていくかを考え、新商品を開発してきました。
成功裏に過去の価値を尊重しつつ、現代のニーズに応えるような形で新たな商品が生まれたことは、まさに金箔文化の進化を象徴しています。
縁付金箔とは何か
縁付金箔は、手漉きの和紙「雁皮紙」を使用し、長い工程を経て製造されます。この技術は、金箔が国宝や重要文化財の修復において不可欠な存在であることからも、その重要性がわかります。2014年には選定保存技術、2020年にはユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、その価値が広く認識されています。
新商品の魅力とデモンストレーション
新商品発表会では、両社の代表によるプレゼンテーションが行われ、新商品の詳細やその背後にあるストーリーも語られます。さらに、金沢箔伝統工芸士によるデモンストレーションも予定されており、実際の製造過程を見学することができます。
イベント概要
- - 日時: 2025年10月28日 14:00 - 16:00
2025年10月29日 11:00 - 16:00
- - 場所: 箔座日本橋
- - スピーカー: 高岡 美奈(箔座株式会社 代表取締役社長)
上町 達也(secca inc. 代表取締役)
- - デモンストレーター: 太田 武敏(高岡製箔株式会社 処理技術者)
この発表会は、金箔に込められた思いや技術の継承について知る貴重な機会です。これは、金沢の伝統と現代のアートが融合した新たな一歩を象徴するイベントとなるでしょう。参加希望者は、予約フォームから事前に申し込みが必要です。
共同開発会社のseccaについて
seccaは、日本独自のものづくりを進化させることに非常に熱心な企業であり、完璧な製品を作り上げるための革新的な視点を持っています。そのミッションは、金沢のクリエイターとしてのアイデンティティを大切にしつつ、新たなカタチの体験価値を提案することです。
これからの金箔文化の発展と、箔座とseccaの絆によって生まれる新しいアートの世界に期待が高まります。この発表会は、ただの展示にとどまらず、参加者にとって金箔の魅力を再発見する場となるでしょう。