高砂工業が次世代急速充電企業Nyoboltに戦略的投資を実施
高砂工業株式会社(岐阜県土岐市)は、この度英国ケンブリッジに本社を置く急速充電技術のリーダー、Nyobolt Limitedへの戦略的投資を行いました。この投資は、Nyoboltが実施した3,000万ドルの資金調達ラウンドの一部として行われ、同社にとって極めて重要なパートナーシップとなります。今回の資金調達により、Nyoboltの通算調達額は1億ドルに達し、さらなる成長を目指す基盤を築きました。
Nyoboltの急速充電の革新
Nyoboltは、EV(電気自動車)の急速充電が可能なバッテリーを開発し、その充電時間はたったの5分で80%以上に達するという画期的な成果を上げました。さらに、その技術はAI倉庫や大型車両アプリケーションに応用され、既に1.5億ドル以上の契約を得ていることから、業界における影響力が伺えます。
高砂工業は、これらの技術を日本および英国において共同で発展させるため、Nyoboltの独自技術である負極材料にフォーカスし、パイロット生産の体制強化を目指すなど、双方の協力を深化させていく方針です。
今後の展望
両社は今後、以下の分野での連携を強化していく予定です:
- - 独自負極材料のパイロット生産体制の拡充
- - 自動化システムの装備
データセンター市場が今後5年間で5,000億ドル規模に拡大すると見込まれる中で、高砂工業とNyoboltは、電力需要の急増とカーボンニュートラルの要請という二つの大きな課題に対し、「電力の安定供給」と「脱炭素化」の両立を目指し貢献していく意向です。
経営者のコメント
高砂工業の代表取締役社長、鈴木達也氏は、「Nyoboltとの数年にわたるアイデアの交換と協力関係の模索を経て、戦略的パートナーとしての役割を担えることを嬉しく思っています。双方の持つ技術が結びつくことで、社会の重要課題に対応できると信じています」と語りました。
一方、Nyobolt共同設立者兼CEOのサイ・シバレディ氏は、「今年2月にNyobolt Japanが設立されたこと、そして高砂工業との提携は、当社にとって大きな飛躍です。超高出力システムにおける限界を突破するという目標は、顧客からの高い評価を得ていることに繋がっています」と述べ、今後の市場での成長に期待を寄せています。
会社概要
高砂工業株式会社
高砂工業は1953年に創業し、受託試験から設計、量産機製造、メンテナンスまで一貫したソリューションを提供してきました。70年の歴史を誇る企業で、電池や医薬品など幅広い領域に対して熱処理の専門技術を駆使しています。
詳細は公式サイトで確認できます:
高砂工業公式サイト
Nyobolt Limited
2019年に設立されたNyoboltは、急速充電技術を展開し、産業界に革命をもたらしています。高度な技術を活用して、超高出力電力システムを製造し、新たなサービスや製品の電動化を進めています。
さらに詳細は公式サイトをご覧ください:
Nyobolt公式サイト