アルティウスリンクがDX認定事業者に選定された背景
アルティウスリンク株式会社は、2025年8月1日付で経済産業省および情報処理推進機構(IPA)から「DX認定事業者」として認定を受けました。これは、同社が進めるデジタルBPOサービスの発展や、デジタル変革に向けた戦略が高く評価された結果です。
DX認定制度とは
このDX認定制度は、経済産業省とIPAが運営しており、デジタルガバナンス・コードに基づいています。事業者がデジタル変革に向けた準備が整っているかを国が認証するもので、「DX-Ready」と呼ばれる基準に基づいています。これにより、企業は最新のデジタル技術を活用して業務を革新する機会を得ます。
認証取得の背景と評価ポイント
アルティウスリンクは、2023年にKDDIエボルバとりらいあコミュニケーションズが経営統合し、同社として新たなスタートを切りました。この統合以降、変化する社会や市場環境に対応した経営ビジョンを掲げ、デジタルBPOサービスの推進に注力しています。
評価の具体的なポイントには、以下の3つの戦略が挙げられます。
1. 経営ビジョンの策定
アルティウスリンクは「デジタルBPOで高みを目指し信頼のパートナーへ」というビジョンを掲げ、業界や機能に特化したサービスを推進し、既存事業の強化と提案力の向上を目指しています。
2. DX戦略の実行
同社は、サービスDX、オペレーションDX、コーポレートDXの3つの軸に基づき、業務変革と価値創造を実現しています。具体的には以下のような取り組みを行っています。
- - サービスDX: 「Altius ONE」ブランドを核に、顧客から得られたデータをもとにパーソナライズされたサービス設計を行い、顧客企業のビジネストランスフォーメーションを支援します。
- - オペレーションDX: サービスで得た通話データを分析し、オペレーションの最適化や品質改善に向けたデータドリブンな仕組みを整備しています。
- - コーポレートDX: 全社横断的なDX推進体制を構築し、経営や人事、IT資産のデータを統合して、迅速な意思決定や効率的な人材育成を支える基盤を整えています。
3. 人財育成
DX人材については、「基礎人材」、「活用人材」、「推進人材」の3つに分類し、eラーニングや教育プログラムを通じて計画的に育成を進めています。また、DXソリューションの導入率をKPIとし、企業の持続的成長を目指しています。
4. 情報発信
同社は代表者からのトップメッセージを通じて、保有するDX戦略と企業としての価値向上への取り組みを積極的に発信しています。
今後の展望
アルティウスリンクは、今後もより一層のデジタル技術の活用を通じて、社会課題の解決に取り組む姿勢を崩さず、企業価値の向上と持続可能な成長を目指します。双方向のコミュニケーションを重視し、顧客企業との関係性を深めていくことで、より良いビジネス環境の構築に寄与する意義を感じています。
アルティウスリンク株式会社は、KDDIと三井物産による共同出資の企業であり、国内外に約100の拠点と56,000人以上の多様な人材を有し、コンタクトセンターとバックオフィスの分野で高付加価値なデジタルBPOサービスを提供しています。
公式ウェブサイト:
アルティウスリンク公式サイト
会社情報
- - 所在地: 東京都渋谷区代々木2-2-1 小田急サザンタワー
- - 設立: 1996年5月(アルティウスリンク発足: 2023年9月1日)
- - 代表者: 代表取締役社長 若槻 肇
- - 資本金: 1億円
- - 事業内容: コンタクトセンターやバックオフィスを中心としたBPO事業
今後の同社の成長と発展に期待が高まります。