NTTの新しいブランド『cocoe』、聞こえを支える集音器を発表

新ブランド『cocoe』の誕生とその目的

NTTグループが新たに立ち上げたブランド『cocoe（ココエ）』は、2025年12月3日（水）にその概要が発表され、美しい音を通じて人々の日常を豊かにすることを目指しています。このブランドは、特に聞こえにくい方々を助け、社会的孤立を防ぐ役割を果たすことを目的としています。日本国内では約1,430万人が聞こえに関する問題を抱えていると言われ、これは生活の質や感情的なつながりに影響を及ぼします。

『cocoe』は、NTTが長年にわたって培った音響技術の知見を生かし、オープンイヤー型の集音器「cocoe Ear（ココエイヤー）」を開発。これは、耳を塞がずに周囲の音を増幅し、従来の集音器に見られる閉塞感や自分の声の響きを軽減するものです。

新しい集音器の特長

オープンイヤー型集音器

「cocoe Ear」は、オープンイヤー型として設計されており、軽量で快適な装着感を提供します。音声信号処理技術を活用し、通常の音を生かしつつ、必要な音量を補完します。これにより、会話や音楽を楽しむ際のストレスを軽減し、より自然な音質を提供します。この集音器は、長時間の使用でも快適さを保ちながら、外出や家庭での使用に最適です。

また、装着は非常に便利で、ボタン一つで集音機能を切り替えたり、ワイヤレスイヤホンとしても利用可能です。これにより、使用者はシーンごとに最適な設定で音を楽しむことが可能です。

テレビ用Auracast™トランスミッター「cocoe Link」

新しい「cocoe Link」は、家庭でのテレビ視聴を快適にするために設計されたデバイスです。このトランスミッターにより、テレビの音を個々に調整しながら視聴できるため、家族全員が自分の好みに合わせた音量で楽しめます。これにより、騒音を気にせず映画やドラマを楽しむことができ、家族との会話もスムーズになります。

アプリ「cocoe Connect」の開発

「cocoe Ear」をさらに便利にするために、専用アプリ「cocoe Connect」も開発されます。このアプリを使うことで、集音モードやテレビモードの切り替えが簡単になり、音量や音質の調整も直感的に行えます。特に、50代以上の方も扱いやすい設計になっているため、安心して使用できるでしょう。

クラウドファンディングでの展開

「cocoe Ear」は、2025年12月23日（火）よりクラウドファンディングプラットフォーム「GREEN FUNDING」でのプロジェクトが開始されます。早期の支援者には、特別な価格での購入ができる特典が用意されています。本商品は、設計段階から多くのユーザーの声を集め、実際に役立つ製品として仕上げられました。

また、東京や福岡の店舗での実機展示も予定されており、多くの方にこの新しい「聞こえ」を体験していただく機会が設けられます。NTTグループは、今後もこの分野での革新を進め、すべての方が自分らしい生活を送れるよう貢献していく考えです。