ライフイズテック株式会社が提供するプログラミング学習教材『ライフイズテック レッスン』の導入数が大きく進展している。2024年8月時点で、この教材は全国600の自治体、4,400の公立および私立学校に導入され、なんと約135万人もの中学生と高校生が利用している。この高い受け入れは、急速に変化する教育環境において、プログラミング教育のニーズがどれほど高まっているかを示している。
この教材は、GIGAスクール構想によって整備された「一人一台端末」を活用した個別最適な学びを実現しており、生徒一人ひとりが自分のペースで学ぶことができるという特長がある。また、教員の方々に対してもサポート体制が整っており、教え方の不安を解消するための研修や教材もリニューアルされている。
2022年からは、中学校のプログラミング学習の拡大に伴い、高校でも必履修科目「情報Ⅰ」が新設され、今後の大学入学共通テストにも「情報」が導入される予定だ。このような背景から、いかに教育機関が質の高い情報・プログラミング教育環境を整えるかが求められている。
多くの教育機関がこの需要に応えるべく、ライフイズテックの『ライフイズテック レッスン』を地域単位で導入している。例えば、207市区町村の公立中学校に自治体主導で全校が導入され、20の都道府県の公立高校でも同様の取り組みが行われている。これにより、地域格差の解消とともに、質の高いデジタル学習を多くの生徒に提供できるようになっている。
『ライフイズテック レッスン』には、様々な特長がある。中学向けコースでは、HTMLやCSSを用いたオリジナルのWebサイト制作やJavaScriptを使用した双方向コンテンツ制作に対応。生徒はエピソードに基づく課題を通じて楽しみながらプログラミングを学び、実習環境もシームレスに利用できる。
高校向けのコースでは、情報Ⅰの全単元に対応しており、プログラミングだけでなくデータの活用も学ぶことができる。共通テストに向けた対策として、学習の進捗を確認できる仕組みも整備されている。さらに、先生方へのサポートも充実しており、模擬授業の動画や教科書別の指導案等の支援ツールが提供されている。
ライフイズテック社は、次世代のデジタル人材育成を目指し、教育を通じて社会課題の解決に取り組む姿勢を貫いている。2022年には同社の教育活動がB Corpの国際的な認証を取得し、公益性が高い企業としての信頼も得ている。
今後もライフイズテック社は、各自治体と連携しながら、GIGAスクール時代にふさわしい新たな学びのインフラを構築し、すべての子どもたちが未来に向けて豊かな学びを得られる環境を整えていく方針だ。これからの教育の現場において、プログラミング教育がどのように発展していくのか、目が離せない。