経済産業省主催「ART & BUSINESS AWARD 2025」でQe to Hareがファイナリスト選出

Qe to Hare、経済産業省主催の「ART & BUSINESS AWARD 2025」でファイナリストに選出

京都府亀岡市に本社を置く株式会社Qe to Hare（ケトハレ）が、経済産業省とForbes JAPANが主催する第1回「ART & BUSINESS AWARD 2025」において、ファイナリストとして選出された。これは同社が取り組む地域特性を活かしたアートに関わるプロジェクトが評価された結果だ。

「ART & BUSINESS AWARD 2025」とは

「ART & BUSINESS AWARD 2025」は、企業がアートと共に新たな経済的価値を創出する取り組みを促進するために設立されたアワードである。経済産業省は、アートと経済の両面を発展させるためのエコシステムの構築を目指しており、ファイナリスト選出を通じて、ロールモデルを表彰することで創造性を高めようとしている。

初回開催の今年は、150を超えるエントリーがあり、その中から数多くの魅力的な取り組みが選ばれた。

Qe to Hareの取り組み

Qe to Hareの取り組みは、「Micro Happening– Regenerative Place-Making in Fog」と名付けられ、地域の古民家を再生しながらアーティスト・イン・レジデンスを促進している。具体的には、亀岡市の古民家群を対象に、アートを通じて地域資源と結びつけた多様な体験を創出するものだ。

このプロジェクトは、過去に12カ国からアーティストを招き、古民家や伝統工芸を基にした新たな価値を生み出す実践を行った。その結果、アート、食、宿泊が融合した体験を提供し、地域の経済循環を促進している。「no-mu art & meals」では、地元の食材を使用したグルテンフリー・プラントベース料理を提供し、地域とのつながりを深めている。同じく「6ishiki art & sauna」では、アートとサウナを融合したユニークな宿泊体験を提供しており、古民家を活用した滞在による新たな交流の場を創出している。

代表の田中英行氏は、アートプレナーとしての視点から地域の創造的な循環を提案し、アートと事業経営の両面で新しい経済的価値を生み出している。

地域との連携とその成果

Qe to Hareのプロジェクトは、行政や地域住民との連携を深めながら地域経済に貢献している。空き家群はアーティストのスタジオや店舗として利用され、地域全体にわたる創造的な循環を促進する仕組みが整っている。審査員からは、地域性を活かすことで経済的価値を創出し、持続可能な発展に寄与しているとの評価が寄せられた。

このような新しい取り組みは、「ART & BUSINESS AWARD 2025」において高く評価され、地域の活性化に寄与する優れたモデルとして注目されている。 Qe to Hareの活動は、地域の課題解決を探るだけでなく、アートを通じた新たな価値観を提示する可能性を秘めている。