沖縄での音の引き算会議、未来への第一歩
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、2025年7月11日(金)に沖縄県沖縄市のKOZA BASECAMPにて「音の引き算会議2025」を開催することを発表しました。このイベントは、同日実施されるスタートアップの祭典「KOZAROCKS 2025」のサイドイベントとして位置付けられています。その目的は、地域に根ざした音の課題を探求し、共創することです。
この会議では、沖縄の暮らしの中に存在する音の問題、例えば住宅地の生活音や観光地のBGM、そして飛行機の騒音など、参加者が一堂に会し、これらに対する解決策を模索します。ピクシーダストは、独自に開発した音響メタマテリアル技術「iwasemi™」や、塩野義製薬と協力して生まれた「ガンマ波サウンド™」など最新技術を駆使し、「音を減らすことで生活の豊かさを引き出す」という視点でアプローチを行います。
地域の声を聞き、共に考える
PxDTの代表は、音に関する問題は一個人の責任に還元できない複雑な関係性であり、時には気づかないうちに生活にストレスをもたらすことを指摘しました。音の問題を解決するためには、「音を引き算する」というアプローチが必要であり、それを地域の人々と共に考えることが重要だと強調しています。
イベント詳細
「音の引き算会議2025」は、無料で参加できる事前登録制のイベントです。定員は約30名で、参加希望者はPeatixでの申し込みが必要です。イベントのプログラムは以下のように構成されています。
- - オープニングトーク:「音を引き算するという発想」
- - パネルトーク:「気になる音、減らしたい音」
- - 技術紹介:「音環境の再編集」
- - ワークショップ:「音の引き算アイデア発表会」
- - 交流タイム
このようにして、参加者は知識を深めると共に、具体的なアイデアを持ち寄る機会も得られます。
最新技術の紹介
「iwasemi™」は、メタマテリアルを用いた音響制御技術です。この技術を利用することで、オフィスや工事現場、さらには自動車など多くの分野で音の問題に対処することが可能です。
さらに、「ガンマ波サウンド™」は、認知機能をケアする目的で開発された音です。この音は、ヒトが思考を行う際に現れる脳波「ガンマ波」と同じ周波数を持っており、マウスの認知機能改善に成功した研究結果も示しています。この音が、日常生活に自然に取り入れやすい形で提供されるため、認知症の予防や改善に寄与する可能性が高まります。
ピクシーダストテクノロジーズの理念
ピクシーダストテクノロジーズは、デジタルとアナログの境界を越えるテクノロジーの実現を目指しています。音や光を自在に操る力を持つことで、人々の生活に良い影響を与えていくことを使命としています。今回のイベントも、その流れの一環として位置づけられています。
音の課題への関心が高まる中、沖縄での共創型イベントが、地域の人々にとって新たな道筋を示すことになるでしょう。参加者との対話を通じて、少しでも多くの人々が音の問題に気づき、解決策を見出す手助けとなることを期待しています。