健康診断意識調査
2008-12-10 13:10:31
健康診断を受ける意識が示す課題と未来への取り組み
調査の背景と目的
神奈川県横浜市に本拠を置く社団法人神奈川県臨床衛生検査技師会(会長:米坂知昭)は、来夏に行われる「ケンサEXPO」に向けて、関東5県の520名を対象に「検査に関する意識調査」を実施しました。この調査の結果から、定期的な健康診断を受けることへの理解や意識についての貴重なデータが集まりました。
調査結果の要点
調査によれば、定期検査を受けていると答えた回答者の中で、なんと44.3%が自身の検査結果が分かりにくいと感じていることが分かりました。一方で、定期的に検診を受けていない人の73.8%は、検査がもっと簡単に受けられるのなら、受診意向が高まると考えています。
これらの結果から、定期的に検査を受けることへの心理的な障壁や、検査結果の理解に関する問題が浮かび上がってきます。検査結果は97.8%の人が理解していると答えているものの、実際には44.3%が理解に課題を抱えているというギャップが存在しています。」
BMIデータから見える健康状態
また、調査では参加者の身体データを元にBMI(ボディ・マス・インデックス)を算出したところ、男性の平均は25.5、女性は21.3となり、男性は肥満の基準値を上回る結果となりました。特に東京都が24.3と突出しており、他県と比較しても肥満予備軍が多いことが示されています。このことから、男性の多くが潜在的な健康問題を抱えている可能性が高いと考えられます。
検査への取り組みと啓発活動
この現状を受けて、神奈川県臨床衛生検査技師会では、検査の意義を広く伝えるための取り組みを強化しています。青少年を対象とした教育プログラムや、地域の健康祭りを通して、臨床検査の重要性を訴えていく方針です。
特に「ケンサEXPO’09」では、健康管理の重要性を多くの人に体験してもらうことを目的とし、実際に検査を体験できるアトラクションや展示が行われる予定です。これにより、検査を身近に感じてもらい、より多くの人々が健康管理に積極的になることが期待されています。
結論
調査結果は、定期的な健康診断の重要性を再認識させると同時に、理解不足や受診意向の低さといった課題を浮き彫りにしました。今後、具体的な取り組みを通して、より良い健康管理が実現できるよう啓発活動を進めて行く必要があります。検査を受けることの重要性が広まり、多くの人が健康管理に積極的になることが期待されます。
お問い合わせ先
本調査や取り組みについての詳細は、社団法人神奈川県臨床衛生検査技師会までお問い合わせください。
会社情報
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社団法人神奈川県臨床衛生検査技師会
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