日本通運が発表した新システム『そらS-Printer』
2023年5月30日、NIPPON EXPRESSホールディングスのグループ会社である日本通運が、国内航空貨物向けの新しいWebシステム『そらS-Printer』を発表しました。このシステムは、Web上で簡単に送り状の大量発行が可能で、特に商品の出荷が多い企業にとって、大きな利便性を提供するものです。
開発の背景
日本通運はこれまでも、国内航空輸送のためのWebサービス「そらねっと」を通じて、送り状発行や集荷依頼などを行うサービスを提供してきました。しかし、既存の「そらねっと」では、一度に発行可能な送り状件数が最大100件までという制限があり、大量出荷を行うお客様には不便が生じていました。また、大量発行を行うための「S-Printer」は、専用のソフトウェアが必要で、導入に際して高いハードルが存在していました。これを受けて、日本通運は「そらねっと」に新機能「そらS-Printer」を追加し、大量出荷が行えるようにしました。
『そらS-Printer』の特徴
1. 大量の送り状発行に対応
新しい『そらS-Printer』は、大量出荷や出荷データの取込みに対応しており、ユーザーは多数の送り状を一度に発行できます。これにより、出荷の効率が大きく向上します。
2. 使い慣れたPCで一括管理
普段使用しているパソコンで、送り状の発行から貨物検索までを一元的に管理できる点も魅力です。これにより、操作にかかる時間を大幅に短縮でき、業務の効率化が期待できます。
3. 導入が簡単
『そらS-Printer』は、「そらねっと」のIDとパスワードで簡単にログインでき、複数のPCに迅速に導入できるため、企業のニーズに応じた柔軟な運用が可能です。
4. クラウド型システムの利便性
クラウド型のシステムであるため、保守やメンテナンスが容易で、出荷作業場所から離れていてもアクセスが可能です。これにより、リモートオフィスなど多様な作業環境での利用がしやすくなっています。
競合システムとの比較
新しく導入された『そらS-Printer』は、既存の送状発行機能とカスタマイズ可能なシステムとの違いがあります。現行システムでは、少量の発行しか扱えないため、大量出荷の需要に応えきれませんでしたが、『そらS-Printer』は、その点で優れた利点を持ちます。さらに、ユーザーのニーズに応じた柔軟なカスタマイズが可能な点も大きな特徴です。
今後の展望
日本通運は、今後もお客様のニーズに応えるべく、サービス拡充に努めていく方針を示しています。新しい『そらS-Printer』の導入は、その第一歩であり、多くの顧客にとって業務の効率化が期待されます。さらなる利便性の向上に向けた取り組みが注目されるところです。
詳細やサービスについてのお問い合わせは、日本通運のFBU国内航空貨物統括部営業開発課まで。利用可能な時間は、平日9:00から12:00および13:00から17:30までです。