医療を強化する連携
2021-01-19 10:00:08

オーストラリアとの共同プログラムで離島・へき地医療を強化する取り組み

オーストラリアとの医療教育連携が始動



2020年12月17日、合同会社ゲネプロ(千葉県旭市)が手掛ける『Rural Generalist Program Japan(RGPJ)』が、オーストラリアへき地医療学会(ACRRM)との間に覚書を締結しました。この合意は両団体の協力関係を強化し、医師不足の解決に向けた新たな第一歩であると言えます。

背景



日本では離島やへき地において医師が不足しており、地域全体での医療サービスが求められています。そのため、総合診療医の不足や医療の高度化という課題に対処する必要があります。RGPJは世界でも先進的なオーストラリアのモデルを基に、医師の育成や地域への人材供給を目指しており、現在も数々のプログラムが進行しています。

取り組みの内容



覚書の締結により、RGPJはACRRMの研修基準に則ったプログラムの改善を進め、医師が国際的に通用する資格を得られる仕組みを整備します。これにより、研修が単位として認められることを目指し、更なる教育プログラムの質の向上が期待されます。また、教育資源や専門知識の共有を行い、両プログラム間での人的交流を促進します。

重要な意義



この覚書締結は、教育体制の構築において重要なマイルストーンとなります。ACRRMのDr. Sarah Chalmersは、各余地での医療品質向上に寄与することを強調しており、RGPJのプログラムが世界的に評価されることを期待しています。これまでには、長崎県や鹿児島県など、複数の病院が研修機関として協力しており、現在も研修を受ける医師が増え続けています。

今後の展望



RGPJの代表である齋藤学氏は、離島・へき地医療の重要性が増す中で、教育体制が整っていないことが課題であると述べています。このMOUを機に、ACRRMの経験とノウハウを強化し、将来的には世界中のへき地医療に貢献できるプログラムを発展させていく意向を示しています。両組織が協力することで、医師たちが質の高い研修を受けられる環境を整えることが今回の合意の最大の目的です。

今後は、国際学会での共同企画も進める予定であり、国を超えた医療教育の未来が期待されます。離島やへき地での医療の充実化に向けて、オーストラリアとの連携が重要な一役を担うことは間違いありません。

会社情報

会社名
合同会社ゲネプロ
住所
千葉県旭市鎌数910番地
電話番号

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