デジタル時代の文化資源学シンポジウムが近畿大学で開催
文化や歴史を学ぶ学生や研究家が集まる近畿大学文芸学部。令和7年(2025年)2月8日に、ここで「文化資源学のこれまでとこれから」というテーマでシンポジウムが開催されます。主なテーマは「無形文化財×デジタル・ヒューマニティーズ」です。これにより、幅広いスピーカーと参加者が集い、文化財の保存や活用方法について考えます。
シンポジウムの背景
新型コロナウイルス危機以降、無形文化の存続が脅かされている現状があります。特に祭りや伝統行事が中止される一方で、デジタル技術の進歩は目覚ましいものがあり、これが文化資源の発掘や記録、活用を容易にしています。この「デジタル・ヒューマニティーズ」は、歴史や文学、哲学など人文学分野に新たな風を吹き込む手法として広がりを見せています。
シンポジウムの構成
シンポジウム当日は、文化資源の保存と活用をテーマにした基調講演、問題提起、パネルディスカッションが行われます。基調講演では、近畿大学文化・歴史学科の髙宮いづみ教授が文化資源学の基礎について語り、さらに民俗学の観点からの課題に関して、國學院大學の石垣悟准教授が発表します。また、東京大学の中村覚助教がデジタル・ヒューマニティーズの具体例を交えながら解説します。
文化とデジタル技術の融合
最近の研究では民俗学が持つフィールドワークの重要性が再認識されています。しかし、デジタル・ヒューマニティーズを導入する際の具体的手法については、未だに明確な道筋が示されていないのが現状です。シンポジウムでは、文化資源学とデジタル技術の交わりについての理解を深めるため、識者たちが意見を交換します。
参加方法
シンポジウムは一般参加者を歓迎しており、入場は無料ですが事前の申し込みが必要です。定員は100名ですので、興味のある方は早めに申し込むことをおすすめします。申し込みは下記のリンクから可能です。
申し込みフォーム
終わりに
デジタル時代における無形文化財の保存と活用が新たな展開を見せる中、このシンポジウムは文化資源学の未来を見据える貴重な機会となるでしょう。参加者は異なる立場からの意見を聞き、未来の文化資源学の在り方について深く考えることができるでしょう。ぜひ足を運んでみてください。
開催概要
- - 日時: 令和7年(2025年)2月8日(土) 14:00~17:00
- - 場所: 近畿大学東大阪キャンパス BLOSSOM CAFE 3階多目的ホール
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
- - 対象: 一般
- - 定員: 100人
- - 参加費: 無料(要事前申込)
- - お問い合わせ: 近畿大学文芸学部文化・歴史学科 (上田)
TEL(06)6721-2332
E-mail:
[email protected]