中小企業の観光開発
2019-03-26 14:00:53
地方創生EXPOで示された中小企業の新たな観光商品開発の成果
2019年2月28日、幕張メッセにて開催された地方創生EXPOでは、全国から選ばれた13の中小企業・小規模事業者による、地域資源を活用した新たな観光商品開発等の成果が紹介されました。このイベントは、中小企業庁が支援する「ニューツーリズム商品開発等支援事業」の一環として実施され、多くの来場者が集まりました。
この事業では、地方自治体と連携し、各地の文化資源や名物を活用した商品開発や販路拡大、観光客の滞在環境向上を目指すとともに、地域経済の活性化を図ることが目的です。
成果発表会では、特に優れた成果を上げた4団体の代表者が壇上に立ち、各自の取り組みについて詳細に説明しました。
青森県の株式会社ツガルサイコーは、「津軽『どさ?湯さ』ツーリズム」というテーマで、黒石温泉郷の魅力を最大限に引き出す新しい観光プログラムを提案しました。湯治体験を基盤に、地域の自然や歴史を生かした体験商品を開発し、参加者にはユニークな滞在プランを提供しています。
次に、兵庫県の有限会社いけがわは、「Asago Wellness & Fitness Tourism」というプログラムを紹介しました。この取り組みでは、健康をテーマに朝来市での心身浄化の旅を企画し、インフルエンサーを通じたSNSプロモーションでの情報発信も強化しています。新たに開発された「天空ヨガ」や「お堂ヨガ」などの体験が高い注目を集めています。
熊本県の株式会社シークルーズは、インバウンド向けの観光商品を改良し、観光客に幅広いアクティビティを提供する新しいプログラムを発表しました。特に、ウェディングツーリズムの導入や特別な食事メニューの改良が注目され、海外からの観光客により魅力的な体験を提供しています。
最後に、沖縄県の株式会社セルリアンブルーは、「発見沖縄!」というテーマで、沖縄のナイトタイムエコノミーに焦点を当てた取り組みを報告しました。電照菊を活用したイルミネーションツアーの実施など、昼間の観光に加えて新しい夜の楽しみ方を提案し、富裕層向けの商品開発にも力を入れています。
発表会には多くの来場者が集まり、参加者たちは真剣にプレゼンテーションを聴き入っていました。出展ブースでは、13の団体が展示した活動内容が紹介され、来場者たちは地域資源を活用した新たな商品開発に関心を寄せていました。
これらの取り組みは、中小企業庁の支援のもと、地域経済の発展に大きく貢献するものと期待されています。地域文化や資源を最大限に活かした新しい観光体験の提供が、これからの観光産業の重要な鍵となることでしょう。
今後の展望としては、各地域の取り組みが広がりを見せ、さらなる観光客の誘致が期待されます。日本各地の魅力が再発見され、地域経済が活性化するうえで、これらの支援事業が一層重要な役割を果たしていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社日本旅行
- 住所
- 東京都中央区日本橋1-19-1日本橋ダイヤビルディング12階
- 電話番号
-