西粟倉村がテクノロジーを活用した地域活性化に挑戦

西粟倉村が挑むテクノロジーと地域の融合

岡山県英田郡に位置する西粟倉村は、新たな取り組みとして地域資源とテクノロジーを融合させた実証事業に乗り出しています。これは地域の特性を活かしながら、技術を駆使してさまざまな問題の解決を図る試みで、その中心には一般財団法人「西粟倉むらまるごと研究所」があります。この研究所は令和2年7月に設立され、村の持つ多様なデータを活用することを目指しています。

多彩な取り組み

今年度は、村内のデータをオープンデータ化することで、地域の情報収集と利用を促進します。また、草刈りをゲーム形式で楽しむことができるシステムを導入し、地域住民や関係者の参加を促し、地域コミュニティを活性化させる試みも進行中です。さらに「地産地消モビリティ」として、子供や高齢者が自由に移動できる新しい交通手段の開発にも取り組んでいます。

共同研究と新たな挑戦

この取り組みの特徴は、地域の新しい課題に企業がマッチングをしながらチームを組み、横断的な研究を進めている点です。具体的には、道、住宅、エネルギー、廃棄物処理、福祉サービス、発酵技術など、多岐にわたる分野での共同研究が行われています。

研究所の使命と役割

「西粟倉むらまるごと研究所」の使命は、テクノロジーの力を借りて地域に根ざした研究と開発を行い、「生きるを楽しむ」を実現することです。具体的には、地域資源の調査・分析・課題抽出や、研究者と地域企業とのマッチングを支援する役割を担っています。研究環境を整備し、研究活動を持続可能にするための資金や人材の確保も重要な任務です。