AkamaiとApiiroのパートナーシップ拡大
Akamai Technologies(NASDAQ:AKAM)とApiiroは、この度、APIセキュリティを一新するためのパートナーシップを拡大したことを発表しました。この協力により、Akamaiのアプリケーション・セキュリティプラットフォームとApiiroのエージェント型アプリケーション・セキュリティ・ポスチャ管理(ASPM)プラットフォームが連携し、開発ライフサイクル全体でのアプリケーション保護を強化します。
背景
このパートナーシップの幕開けは2024年に遡ります。当時、AkamaiとApiiroはソースコードのAPIの可視化を初めて実現しました。その後、ユーザーからのニーズが高まり、APIの枠を超えて多様なセキュリティ要求へと発展しました。今回の提携は、そのニーズに応える形で進化を遂げ、業界でも最も包括的なAPIセキュリティプラットフォームの提供を実現することになりました。
新たなセキュリティプラットフォーム
新しいプラットフォームでは、AkamaiのAPI SecurityやApp & API Protectorが各機能を統合し、APIインベントリの作成、環境ごとの可視性、ポスチャ管理、ランタイム保護などの機能を一つにまとめています。これにより企業は、ソフトウェアサプライチェーンのリスクや断片化したセキュリティツールの問題に対処することができます。
実世界の課題と解決策
現在、企業は以下の4つの主要な課題に直面しています。
1.
迅速な開発:AIのアシストで新たなAPIやサービスの導入が進行中。
2.
ツールの断片化:数多くのセキュリティツールが独立して運用されている。
3.
ガバナンスの不足:SDLC全体での一元管理が求められている。
4.
エージェント型AIの拡大:API数が急増し、管理がさらに複雑に。
AkamaiとApiiroの協力により、これらの課題への対処が可能になります。AkamaiのセキュリティインテリジェンスがApiiroのASPMと結びつけられることで、リアルタイムな脆弱性の優先順位付けができるようになるため、ビジネスへの影響を考慮した安全措置が強化されます。
顧客へのメリット
この統合により、顧客は次のようなメリットを享受できます。
- - 完全な可視性:コードやクラウド全体の依存関係や設定不備を検出。
- - リスクの相関分析:脆弱性の潜在的な影響を把握。
- - 実行可能な優先順位付け:ビジネスの影響に基づいて重要な問題に集中。
実際、すでにFortune 100のある保険会社は、AkamaiとApiiroの協力を活用し、開発の自動化と修復時間の短縮を実現し、年間300万ドルのコスト削減を達成しました。
まとめ
変化する脅威環境の中、AkamaiとApiiroは独自のポジションを築いています。このパートナーシップの進化により、企業はアプリケーションセキュリティを強化し、効果的なガバナンスを実現することが可能になります。今後の展開が非常に楽しみです。