EYと日本IBMの連携
2024-11-27 11:17:26
デジタル時代の変革を促進するEYと日本IBMの新たな協業
EYと日本IBMが描くデジタル・トランスフォーメーションの未来
近年、企業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)が進む中、EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(以下、EY)と日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は協力体制を一層強化することを発表しました。この二社は、業務プロセスを改善し、企業の競争力を向上させるためのAIソリューション「Work Agent One」を開発しました。
DXを加速する背景
最近、多くの企業がSFAやCRMといったセールステクノロジーを取り入れ、業務の効率性を追求しています。しかしながら、こうしたシステムの導入が必ずしも企業の営業活動に直結していないことが現実です。たとえば、事務作業が依然として多く残る、業務が属人化している、そしてシステムが複雑化することで担当者の負担が増加している企業が少なくないのです。この問題の根本にあるのは、様々なシステムが存在し、それぞれが異なるユーザーインターフェイスを持っているため、業務全体のユーザーエクスペリエンスが低下しているという課題です。
画期的なAIソリューション「Work Agent One」
このようなニーズを受け、EYと日本IBMはAIを活用した業務改善のための「Work Agent One」を開発しました。このソリューションは、IBMの最新技術であるwatsonx Orchestrateを礎に、業務の指示をチャット形式で受け取り、AIがそれを理解することで自動的に業務を実行します。これにより、各種システムのインターフェイスを統合し、業務プロセスの改革を促進することができます。
たとえば、製造業界においては特許申請の管理業務が大幅に効率化される見込みです。また、不動産業界においても、施主と金融機関、工事事業者との間での複雑な電子契約申請が簡略化されることが期待されています。
EYと日本IBM、それぞれの役割
EYは、経営コンサルティングの経験を生かし、デザインおよび定着化フェーズでの支援にあたります。具体的には、業務システムとAIソリューションを統合するために、業務やデータフローの清流化を推進し、実際の業務でのボトルネックを洗い出していくのです。一方、日本IBMは、生成AI技術を使用したタスクの自動化とプロセスのシンプル化を進め、企業が抱える複雑さを解消するエージェントソリューションを提供します。
今後の展望
EYは、企業の成長戦略を実現すべくクライアントとの密な連携を図ります。特に営業DXにおいては、UX(ユーザーエクスペリエンス)とデータ・AIの活用を重視し、サポート体制を整えていく予定です。一方、日本IBMもAI技術を駆使し、企業と組織との関係をさらに強化することで、DXを一層推進する方針です。
総じて、EYと日本IBMの協業は、企業のデジタル化を一段と加速させ、新しいビジネスの価値を創造する大きな第一歩となるでしょう。この新たな連携がもたらす変革の波は、多くの企業にインパクトを与えるに違いありません。
会社情報
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EY Japan
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