自動運転技術の強化
2017-10-20 11:00:50

デンソー、Armのプロセッサライセンス取得で自動運転技術を強化

デンソー、Armとの協業で自動運転時代をリード



自動車業界におけるデジタル革命が進行する中、自動運転技術の進化はますます加速しています。そんな中、デンソーがアーム株式会社から最新のプロセッサIPライセンスを取得したことが大きな話題を呼んでいます。この協業により、デンソーは自動運転システムと車両制御に必要な半導体デバイスのリファレンスプラットフォームを新たに構築することが可能になります。

臨む自動運転の未来



自動運転の実現には、ドライバーに対して単なる通知を行うだけでは不十分です。車両内に複雑な意思決定を行うための組み込みシステムを配置し、より高度な操縦制御を行う必要があります。デンソーが取得したArmの「Arm® Cortex®-R52」プロセッサは、最も厳格な機能安全基準であるASIL Dを達成し、リアルタイムな制御を実現する能力が備わっています。

このプロセッサは、組み込み機能安全を目的として開発されたソリューションとして、世界中のSoC設計の現場で急速に採用が進んでいるのです。全体的な自動運転技術が進展する中で、この新しいライセンス取得によってデンソーがどのような価値を市場に提供できるのか注目です。

ソフトウェア投資とプラットフォーム選択



自動運転システムの開発においては、これまで以上に多くのソフトウェア基盤への投資が求められます。一定のパフォーマンスを維持しつつ、効率的かつ長期的に安定したソリューションを確保するためには、適切なプロセッシングプラットフォームの選定が重要です。

Armのプロセッサを採用することにより、開発者たちは一貫したアーキテクチャ上で自由にソフトウェアを開発しやすくなります。さらに、製品やソリューションにおいてデンソーの技術を統合し、多様なニーズに応じた柔軟でスケーラブルなソフトウェア環境を提供することができます。

プロセッサの安全性と機能分離



Arm Cortex-R52の特徴として、ハードウェアによりソフトウェアタスクを分離できる点が挙げられます。この機能により、安全性が重視される場面でもコードが正しく隔離されるため、機能安全の評価認定に必要な最低限のコード量で済む場合があります。これにより、ソフトウェアの統合や保守作業が容易になり、開発期間の短縮が期待できます。

デンソーの見解と今後の展開



デンソーの電子基盤統括部の杉本英樹氏は、Armとの連携により、先進的な安全な自動運転システムの実現に向けて、進み続ける意欲を示しています。「Armとの協業を通じて、次世代のバイタルな技術の開発を進めることができ、変わりゆく業界環境に敏しょうに対応したい」と語っています。デンソーは今後、自社の技術と新設した子会社NSITEXEとともに、Cortex-R52をより具体化していく方針です。

まとめ



自動運転技術の進化は、今後数年間で業界全体にさらなる革新をもたらすでしょう。このデンソーとArmの協業により、機能安全が確保された自動運転システムの実現が益々現実的なものとなることが期待されます。自動車業界の変革の中で、デンソーがどういった役割を果たすのか、今後の動向に要注目です。

会社情報

会社名
アーム株式会社
住所
神奈川県横浜市港北区新横浜2-3-12新横浜スクエアビル17F
電話番号
045-477-5260

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