SEO設計でROIを最大化するためのBtoBマーケティング調査結果
株式会社ベーシックが運営するBtoBマーケティングサービス『ferret』は、330名のBtoB企業のマーケティング担当者を対象に実施した「SEO施策の実態」に関する調査結果を公開しました。この調査は、2025年に向けたBtoBマーケティングの現状を多角的に把握する目的で行われ、特にSEO施策の投資状況や成果評価、ROI向上のための施策に焦点を当てています。
調査結果の概要
調査結果では、SEO施策に対する評価がどうなっているのか、どの施策がROI向上に寄与するのかが明らかになりました。
1. SEO施策の成果評価では、「中間指標」が多数を占め、商談や成約まで測っている企業はわずか16.1%と少数派であることが判明しました。このことは、まだ多くの企業がSEO施策を出口まで結びつけられていないことを示唆しています。
2. ROI向上に向けた施策としては「内部リンク設計(52.2%)」「コンテンツの量産(41.6%)」「被リンク獲得(36.9%)」が上位に挙げられました。この結果から、SEO施策は単なる流入数の増加を目指すのではなく、具体的な行動を促すことが重要であることが分かります。
3. ROI評価が高い企業の57.2%は年間100万円から499万円の予算に集中しており、ただ高額投資を行うのではなく、戦略的な投資配分が重要であることが示されています。
調査から見えた成功の秘訣
調査によれば、SEO施策の投資が成果に結びつかないという企業が多く存在する中、成功している企業には共通する特徴がありました。
1.
設計の充実: 成果を上げている企業では、次の接点までの行動が自然につながる設計が施されています。たとえば、ホワイトペーパーダウンロードやサービスページへの訪問などを促すための内部リンクやCTA(コール・トゥ・アクション)設計がなされています。
2.
信頼性を基にしたコンテンツ設計: 成功する企業は、単にHowToコンテンツを提供するのではなく、調査結果や事例を用いた信頼性のあるコンテンツを活用しており、検討フェーズに応じた情報提供が行われています。これにより、顧客が検討を進めやすくなるのです。
3.
AIの効果的利用: AIは分析支援にとどまらず、コンテンツ設計の質とスピードを向上させるパートナーとして活用されています。AIを用いることで、従来の属人的な業務が効率化され、より再現性のある運用体制が築かれています。
成果を見える化するために
調査結果からは、SEO施策は単なる流入数を増やすための手段ではなく、経営視点での戦略的投資であるべきだということが明確になりました。今後のSEO施策は「PVを稼ぐ」から「ROIを上げる」へと視点を転換し、マーケティング担当者はこの観点を持って施策を進める必要があります。
さらに、調査に基づきまとめた『BtoBマーケティング調査データ2025|SEO編』の詳細は、以下のリンクから無料でダウンロード可能です。
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成果が出るSEO運用のヒントを手に入れる
調査の概要
- - 調査方法: Webアンケート
- - 調査対象: BtoBマーケティング業務に関わる人々
- - 有効回答数: 330名
- - 調査期間: 2025年4月8日〜9日
- - 実施機関: 株式会社ベーシック
この調査結果は今後のBtoBマーケティングにおけるSEO施策の参考となるでしょう。企業が競争力を維持し、成長するためには、効果的なSEO設計を通じてROIを最大限に引き上げる戦略が求められています。