ヒトデが開く未来
2026-04-01 00:53:22

ヒトデの力で実現する農業の未来と共生社会の創造

ヒトデの力で実現する農業の未来と共生社会の創造



近年、北海道ではエゾシカによる農作物への被害が深刻化しています。令和6年度のデータによると、農業被害は年間約52.7億円、交通事故によるロードキルは6,705件にも達します。このような経済的な影響はもちろんのこと、それ以上に人々や野生動物の命にかかわる重要な問題です。

北海道では、昔は果樹園で満開のリンゴが獲れ、農家の笑顔があふれていました。しかし、今ではシカの食害によってその美しい景色が失われかけています。特に果樹がシカに食われ、樹皮が剥がれてしまうと、木は立ち枯れの危機にさらされます。私も札幌市南区の果樹園での経験から、この悔しさを痛感しました。「続けてきた人生」が失われていく現実の厳しさを知り、なんとかこの問題に立ち向かいたいとの思いが沸き起こりました。

被害の背景と出発点


この取り組みの始まりは、ある農家からの相談がきっかけでした。シカ対策のために何かできないか、その言葉に心を打たれました。シカの生態を学び、彼らがどのように行動するのかを観察する日々が続きました。そこで出会ったのが、北海道環境バイオセクター株式会社の「マリンサポニン」技術です。この成分は、紫外線に反応する特性を持ち、シカにとっては視認できる情報として作用します。

私たちの仮説は「光」を用いてシカに境界を理解させ、人間とシカが共存する方法を見出すことにありました。実際に、北泉開発株式会社と協力し、技術の実証実験を行った結果、シカは忌避テープに近づくと、自然と進行方向を変更することが確認されました。

新たな技術「Deer Block」の誕生


この実験を通じて、「マリンサポニン」がシカに警戒心を生じさせ、私たちが開発した「Deer Block」という忌避テープによって、光で「ここから先は進まない」というメッセージを伝えることができる可能性が見えてきました。シカたちはこのテープの存在を「見えている」と感じ、彼ら自身の選択に委ねられる形で進む道を選ぶのです。

自然界のこの仕組みを最大限活用することで、シカを傷つけることなく、人間と動物の適切な距離を保つことが可能になりました。この技術は、強固な物理的防壁ではないものの、優しい境界線を創り出しています。

共同の取り組みと未来への期待


現在、私たちは北海道道東地区で実験を進め、ガードレールにマリンサポニンを含むインクを塗布してその効果を検証中です。実際に、シカがガードレールに並行して移動する様子が確認され、「ヒヤリとする場面が減った」という地域の声も上がっています。

私たちの目指すのは、シカとの共生を促進することで約52.7億円の農業被害を削減し、ロードキルのリスクをゼロに近づけることです。農家の方が再び果樹園に笑顔をもたらし、共存の実現を目指しています。4月1日、この夢を実現することをここに固く宣言します。

人も野生動物も共に生きる未来を創り出す。それは単なる夢物語ではない、私たちが本気で取り組んでいる現実なのです。


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会社情報

会社名
ハーテック・バイオセクター株式会社
住所
北海道札幌市中央区南二条西5丁目31-1RMBld.701
電話番号
011-769-9711

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