鹿島アントラーズ、グリーンエネルギー導入の新たな一歩
鹿島アントラーズは、2023年7月1日からメルカリスタジアムを始めとする5つの施設でグリーンエネルギーの提供を開始しました。この取り組みは、地元茨城県において再生可能エネルギーの活用を促進し、地域貢献を実践するものであり、サステナビリティへの強い意志を示しています。
取り組みの背景と概要
このプロジェクトは、クラブパートナーであるTGオクトパスエナジー株式会社との連携によって実現しました。鹿島アントラーズのオフィシャルパートナーである常陽銀行の子会社である常陽グリーンエナジーが開発した太陽光発電所からの電力を活用。これにより、メルカリスタジアム、クラブハウス、アカデミーハウス、つくばアカデミーセンター、雄飛寮の5つの施設に、地元で生み出されたエネルギーが供給されることになります。
このような地域資源を利用したエネルギー活用は、「地産地消エネルギーモデル」としての推進を図っており、特に地元プロサッカークラブの活動を支える重要なステップとなります。
パートナー企業の役割
オクトパスエナジーは、グリーン電力の普及を目指す企業で、特に欧州においてはテクノロジー革新にも定評があります。2025年2月に鹿島アントラーズとのパートナー契約を結んで以来、持続可能なエネルギー利用に積極的に取り組んでいます。常陽銀行も地域を基盤にした金融サービスを提供しつつ、発電所の開発やエネルギー供給に力を注いでいます。
新電力プランの提供
加えて、この取り組みと連携して、7月1日からはサポーター向けに特別な電力プラン「しかたこオクトパス」の提供を開始しました。このプランは、鹿島アントラーズのファンにとって、サポートしながら地域貢献に参加できる新しい機会を提供します。
環境への配慮とサステナビリティ
鹿島アントラーズの代表取締役社長、小泉文明氏は、気候変動がスポーツ業界にも影響を与えている現状に言及し、この新プロジェクトが地域との連携をもとにした“地産地消型”のエネルギーモデルを構築する挑戦であると述べました。グリーンエネルギー活用の重要性を強調し、地域特性を生かしつつ、テクノロジーの力を借りて持続可能な仕組みを確立していく意向を示しています。
未来への展望
鹿島アントラーズは今後、オクトパスエナジーや常陽銀行とともに、茨城から始まるグリーンな未来を築いていくことを目指しています。同時に、Jリーグ全体でさらなるサステナビリティの推進へも貢献していくことが期待されています。地域との強固な連携を基にしたグリーンエネルギーの導入は、今後のスポーツ界においても重要なモデルケースとなることでしょう。
これからも鹿島アントラーズは、地域やファンと共に持続可能な未来を切り拓いていきます。