埼玉県松伏町と「おいくら」の連携開始
埼玉県松伏町(町長:高野祐大)と株式会社マーケットエンタープライズ(東京都中央区、代表取締役社長:小林泰士、証券コード:3135)は、リユース事業の協定を締結し、2025年7月31日より連携を始めます。この取組みは、不要品を廃棄するのではなく再利用する仕組みを構築するもので、松伏町の廃棄物削減と循環型社会の実現を目指しています。
背景と経緯
松伏町では、ごみ処理のコストが増加していることから、廃棄物を減らすリユース施策の導入を検討していました。一方、マーケットエンタープライズは、「持続可能な社会を実現する」ことを企業のビジョンに掲げ、官民連携によるSDGsへの取り組みに注力しています。両者のニーズが一致したことから、「おいくら」を利用したリユース活動が始まることとなりました。
「おいくら」とは
「おいくら」はマーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームで、不要品の査定を通じて全国のリユースショップから買取価格を一括で比較できるサービスです。このサービス利用者は2024年6月末時点で約130万人に達しています。手軽に買取価格を比較できる点が、人気の理由です。
松伏町の課題と解決策
松伏町では、有料の戸別収集や自己搬入での粗大ごみ回収を行っていますが、大型品や重い物は運び出すのが大変です。「おいくら」を利用すれば、自宅内までの出張買取が可能で、大型品でも簡単に売却できるようになります。また、町では回収しない冷蔵庫や洗濯機なども買取が可能で、購入の際には最短でその日のうちに売却できることも魅力です。この仕組みは町民にとっても便利であり、町の費用負担もありません。
今後の展開
2025年7月31日15時30分を予定に、松伏町のホームページでは「おいくら」の情報が掲載され、事前に不要品の査定申し込みができます。この連携によって、二次流通の活性化や廃棄物の削減が期待されます。町民が「廃棄ではなくリユースを選ぶ」という意識が高まれば、町全体のリユース意識が変わり、循環型社会が進展することでしょう。
松伏町の紹介
埼玉県北葛飾郡に位置する松伏町は、豊かな自然に恵まれた町で、江戸川や大落古利根川などに囲まれています。都心から30キロメートル圏内に位置し、桜の名所としても知られる大落古利根川沿いには遊歩道が広がっています。町の人口は2025年7月時点で27,704人、面積は16.20平方キロメートルです。
マーケットエンタープライズの情報
マーケットエンタープライズは、2006年に設立され、ネット型リユース事業を中心に成長を続けています。2015年には東証マザーズに上場し、2021年には東証一部、2022年にはプライム市場へと移行しました。「おいくら」を通じ、268自治体で導入されています。これにより、町のリユース活動が全国へと広がるでしょう。
この官民連携による取組みが進むことで、松伏町における循環型社会の実現が一層進むことが期待されます。