トリニティ・テクノロジーと焼津信用金庫、認知症対策の新サービス「おやとこ」を提供
トリニティ・テクノロジー株式会社が、しずおか焼津信用金庫との業務提携を発表しました。この提携により、同社は家族信託サービス「おやとこ」を提供し、高齢化社会における認知症の問題に向き合っていくことになります。
提携の背景
トリニティ・テクノロジーの代表取締役社長、磨和寛氏は「信頼できる地域金融機関、しずおか焼津信用金庫と共に『おやとこ』を展開することで、少子高齢化が進む地域へ対策を広めたい」との考えを述べています。この提携は、地域に根ざす金融機関が持つ信頼性を活かし、家族信託に必要な知識や手続きを【しずおか焼津信用金庫】の顧客に届けるものです。
認知症による資産凍結の問題
日本では、超高齢社会に伴って認知症患者が増加しており、2020年の約630万人から2050年には1,000万人を超えると予測されています。認知症が進行すると、預貯金の引き出しができなくなるなどの「資産凍結」状態が生じ、金融面だけでなく生活全般に深刻な影響を及ぼす恐れがあります。
実際、2030年までに認知症患者が保有する資産は国民総資産の約10%に達するとされ、これは高齢者本人のみならず、その家族の生活基盤を脅かします。トリニティ・テクノロジーは「おやとこ」を通じて、認知症による資産凍結から親を守る仕組みを提案しています。
「おやとこ」の特徴
「おやとこ」は、家族信託の設立を専門家がサポートするだけでなく、契約後に信託したお金や資産をアプリで管理できる、業界初のサービスです。利用者は簡便な操作で自分の資産状況を把握でき、心配事を軽減できます。また、家族の力を借りつつ、安心感を持って高齢者を支える仕組みとなっているのも大きな魅力です。
会社情報
トリニティ・テクノロジーは、2020年に設立され、超高齢社会に向けたさまざまなサービスを提供しています。主な事業内容には「おやとこ」の他にも、一人暮らしの高齢者支援「おひさぽ」、相続手続きのDX化を進める「スマホde相続」、従業員承継を支援する「従業員承継パートナーズ」、 家族信託や相続に関する専門家コミュニティ「TRINITY LABO.」があります。トリニティ・テクノロジーは、全ての高齢者が安心して暮らせる世界の実現を目指しています。
このように、トリニティ・テクノロジーは地域密着の金融機関と連携し、高齢社会の課題解決に向けて取り組んでいます。サービスの広がりとともに、多くの家族が「おやとこ」の利用を通じて安心して生活できることを願っています。