2024年問題がもたらす施工管理職の実態
2024年4月から施行された時間外労働の上限規制。これを受けて、建設業界ではどのような影響があったのか、エッセンシャルワーカー向けキャリア支援サービス「レバジョブ」が実施した調査から実態を見ていきます。
残業時間の減少
調査結果によると、施工管理職573名のうち約40%が「残業時間が減少した」と回答しました。この制度が少しずつ浸透している兆候と言えるでしょう。特に、「10時間以上〜20時間未満」といった具体的な減少幅も報告されており、一定の効果が見られることが示されています。
ポジティブな影響とネガティブな影響
時間外労働の上限規制が生活やキャリアに与える影響についても調査が行われ、「ポジティブな影響があった」と答えた人は約半数に上ったといいます。具体的には、休日が確保されるようになったことや、業務負担が分散したことがポジティブな要因として挙げられています。
一方で、手取り給与が減少したとの意見も多く寄せられました。特に、残業代の減少から生活に不安を感じる声が目立ち、今後の生活に影響を及ぼす可能性が考えられます。
サービス残業の現状
残業時間は減少しているものの、約60%の施工管理職が「サービス残業をしている」と回答しています。サービス残業が発生する理由には、業務が時間内で終わらない、または人手不足が未解消であることが挙げられ、厳しい労働環境が依然として存在することがわかります。
労働時間管理の課題
今回の調査で浮かび上がったのは、労働時間の規制自体は制度化されているものの、実際の業務増加や人員不足に見合った対応がされていないことです。制度が整備されつつある裏で、現場の労働環境は改善されていないという現実が確認されました。
今後の展望
調査を行ったレバレジーズ株式会社の責任者は、残業時間の減少が進んでいる一方で、サービス残業の問題に対処する必要があると強調しています。今後の建設業界の働き方改革には、業務量の適正化や人材確保、業務効率化が重要であり、これらに取り組むことが求められています。
以上の調査結果は、施工管理職が直面している現実を描写していますが、労働環境の改善に向けた動きがさらに進展することを期待したいと思います。