大分から未来のイノベーターを育成する出発点「Oitaイノベーターズコレジオ」
2025年12月14日、大分県大分市で、「Oitaイノベーターズコレジオ」という新たな取り組みが行われました。このプロジェクトは、イノベーションマインドを持つ人材を育成することを目的としており、株式会社Another worksの代表である大林尚朝氏が登壇しました。この取り組みは、今後の日本における人材育成のカギを握る重要な試みとされています。
日本の国際競争力の現状
私たちが直面する現実として、近年、日本の国際競争力は他国に比べ相当低下しています。2023年に発表されたスイスの国際経営開発研究所(IMD)の「世界競争力ランキング」では、日本が64カ国・地域中35位と、過去最低の順位を記録しました。この状況を打破するために、自らのキャリアを創出する「アントレプレナーシップ」や起業家精神が一層重要視されるようになっています。
複業の重要性
株式会社Another worksは、創業以来、複業を通じて個人が様々なキャリアの目的を追求できる環境作りに注力しています。主力サービスである「複業クラウド」では、個人と企業、自治体をつなぎ、スキルの向上や金銭的報酬、自己実現など、様々な目的を達成するためのプラットフォームを提供しています。2025年11月末時点では、累計登録者数が10万人、導入企業が2,500社、自治体は250を超え、多くの成功を収めてきました。
大林氏の活動と受講者へのメンタリング
大林代表は、自身の実体験を基にした実践的なアプローチで起業家支援に努めています。東京のスタートアップ支援事業や大阪産業局、Plug and Play Japanでのメンター活動を通じて、未来の起業家を育てるための取り組みを行っています。これにより、挑戦する全ての人々に対する新たな機会を提供し、多様な背景を持つビジネスパーソンや学生の成長をサポートしています。
講演の様子と受講者の意見
当日の講演では、大林氏が自身の経験や複業を通じた可能性について語り、多くの受講者との活発なディスカッションが行われました。受講者からは、自らのヴィジョンを持って新しい挑戦をするためのインスピレーションを受けたとの声が多く寄せられました。このような場が新たなアイデアやビジネスの創出を促す原動力になることが期待されています。
講師プロフィール
大林尚朝氏は、早稲田大学を卒業後、パソナグループに新卒で入社し、その後ビジョナル株式会社で新規事業の立ち上げに携わりました。2019年には自身の会社である株式会社Another worksを設立し、景気の変化に対応した新しい働き方を模索し続けています。現在、2,500社以上の企業や250以上の自治体で複業採用を支援し、複業希望者は10万人を超える登録者を誇ります。
まとめ
「Oitaイノベーターズコレジオ」は、大分県の新しい試みとして、地域におけるイノベーションを促進する重要なプラットフォームとなり得るでしょう。大林氏の講演を通じて、多くの人々が新しい挑戦をする勇気を持ち、共に未来を切り拓くための一歩を踏み出す機会を得ました。今後もこの取り組みが地域全体に広がり、さらなる成功につながることを願っています。