転売ヤーの実態に迫る新書
近年、需要が供給を上回る商品が多く存在します。この状況に目を付けた転売ヤーたちが、どのようにしてその流れに乗り、利益を得ているのか。ノンフィクション作家・奥窪優木氏による新書『転売ヤー 闇の経済学』が11月18日、いよいよ新潮社から発売されます。
転売ヤーの活動とは?
転売ヤーとは、供給が限られる商品を大量に購入し、その後に高額で転売する業者や個人を指します。彼らはあらゆる分野の商品に目を光らせており、ポケモンカードからPS5、羽生結弦のグッズやディズニー商品まで、その対象は幅広いです。彼らの手法とそのメリット、デメリットについて、多角的に研究する内容になっています。
本書の魅力とは
本書では、転売ヤーに密着取材を行い、実際の活動を克明に描写しています。例えば、ポケモンカードでは、1枚の紙切れがどのように価値を持つようになったのか、またPS5転売人の成り立ちについても詳しく探求しています。さらに、ファン心理を利用した羽生結弦グッズの転売、ボランティアと転売の狭間にいる中国SNSでの状況など、多様な視点から転売ヤーの活動が浮き彫りにされています。
転売サンタクロースの存在
興味深いのは、転売ヤーたちがクリスマスシーズンなどの需要が高まるタイミングに「転売サンタクロース」として活動することです。特定の商品がプレミア価格になるこの時期に、転売ヤーがどのように市場を掻き乱すのか、その手法や戦略も紹介されているのです。
法的問題とその影響
著者は、転売ヤーの活動が引き起こす社会的な問題や、現在進行中の法規制についても言及しています。法律的にはどのようなトラブルがあるのか、また今後どのような規制が考えられるのかを考察するコラムも必見です。
著者紹介
奥窪優木氏は、1980年に愛媛県松山市に生まれ、フリーライターとして活動している経歴を持つ。経済学部を卒業後に海外での経験を経て、主に日本の裏社会や転売ヤーに関する取材を中心に執筆してきた。これまでの著書には、『中国「猛毒食品」に殺される』や『ルポ新型コロナ詐欺』などがある。
まとめ
新潮社から発売される『転売ヤー 闇の経済学』は、転売の現実とその背後にある経済のダークサイドを暴露した衝撃的な一冊です。転売ヤーを深く理解し、現代社会の一側面を知るために、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
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この本は946円(税込)で、新書版として発売されます。興味のある方はお早めに!