「人を育てる」が9割超!管理職のマネジメント観と課題
近年、企業における人材育成の重要性が高まっていますが、現場の管理職は、その役割をどのように捉え、どのような課題を抱えているのでしょうか?株式会社アルヴァスデザインが実施したアンケート調査から、興味深い結果が明らかになりました。
マネジメントの定義:育成が圧倒的多数
311名の民間企業管理職を対象としたアンケートで、「あなたが考えるマネジメントの定義は何でしょうか?」という質問に対し、90.4%もの人が「人を育てること」を選択しました。これは、管理職にとって人材育成がいかに重要な要素であるかを示す、非常に示唆に富む結果と言えるでしょう。
2番目に多かったのは「成果を挙げること」(70.4%)、「管理すること」(39.2%)と続きました。これらからも、管理職は成果への責任感と、組織運営における管理の必要性も認識していることが分かります。
しかし、多様な回答がある一方で、マネジメントの定義について、管理職の間で共通認識が必ずしも存在しないことも示唆されています。
マネジメントにおける悩み:育成とモチベーションが上位
次に、「あなたがマネージャーとして悩んでいることは何でしょうか?」という質問では、「人を育てること」(71.1%)が最も多く、次いで「モチベーションを高めること」(59.5%)、「成果を挙げること」(48.2%)という結果になりました。
注目すべきは、マネジメントの定義で最も多くの人が選んだ「人を育てること」が、悩みとしても上位に挙げられている点です。これは、管理職が人材育成の重要性を認識しつつも、その実践に多くの困難や課題を感じていることを示しています。
成果と育成のバランス、そしてモチベーション向上
アンケート結果からは、管理職が成果を重視しつつも、部下の育成やモチベーション向上に多くの時間を費やし、かつ課題を感じていることが読み取れます。
人材育成は、短期的な成果だけでなく、企業の持続的な成長に繋がる長期的な投資です。しかし、育成には時間と労力がかかり、目に見える成果が得られるまでに時間がかかるため、すぐに結果を求められる管理職にとっては大きな負担となる可能性があります。
さらに、部下のモチベーション維持も、管理職にとって重要な課題となっています。個々の能力やモチベーションを高めるためには、一人ひとりに合わせた指導やサポートが必要であり、多くの時間と工夫を要するでしょう。
今後の展望:多角的な視点からの調査継続
株式会社アルヴァスデザインでは、今回の調査結果を踏まえ、「部下から見たマネージャー像」や「会社が望むマネージャー像」といった多角的な視点からの調査を継続し、より詳細な分析を行う予定です。
これらの調査によって、より効果的な人材育成プログラムやマネジメント手法の開発に繋げ、企業の成長と人材育成の両立を目指していくことが期待されます。
調査概要
調査対象: 民間企業管理職(マネージャー職)
回答数: 311名
調査方法: アンケート用紙記入式
調査期間: 2015年10月5日~10月26日
連絡先
株式会社アルヴァスデザイン
担当者名:松下慶子
Tel:03-4540-1050 Fax: 03-4540-1170
Email:
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URL: http://alvas-design.co.jp/
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