徳島大学発のAI企業ILUが進化した経理DXを支える
創業23年の株式会社言語理解研究所(ILU)は、徳島大学から派生したAI技術を活かし、企業の業務効率化に努めてきました。今回、新たにグループ企業であるSansan株式会社が提供する経理DXサービス「Bill One」の新機能「AI自動照合」に自社のデータ化技術を提供したことが報じられました。この新機能は、2025年11月にローンチされる予定で、支払業務の負担を大幅に軽減するものです。
AI自動照合の特徴
「AI自動照合」は、複雑で時間がかかる請求書明細の照合業務を自動化し、精度の高い照合を実現します。従来は人手によって行われていたこの作業が、ILUのデータ化技術によって、高速かつ正確に進行します。ILUは、請求書の明細表から必要な情報を抽出・補正し、デジタル化することで、業務のミスを減少させ、さらには業務全体の効率性を向上させる役割を果たします。
自然言語処理技術の活用
ILUは、自然言語処理の専門家として、日本語の複雑さに対処するための高精度なデータベースを構築しています。そのデータベースは、徳島大学にて40年以上にわたって蓄積されてきたもので、日本語の語義や文法、表現を徹底的に分析。これにより、他言語と比較して複雑とされる日本語を扱う際にも、安定した結果を生み出すことが可能となっています。
DX-laeiと業務効率化の取り組み
ILUは、特に企業の業務効率化に寄与する各種ソリューションを展開しており、例えば「DX-laei」というデータ構造化サービスを提供しています。これは、企業内に蓄積されたドキュメントを生成AIが参照できる形式に変換し、スムーズな業務遂行を実現するものです。このように、ILUは単なる技術提供にとどまらず、企業全体の業務改善に向けた包括的な支援を行っています。
Sansanとの連携
また、ILUはSansanの「Contract One」にも技術提供を行っており、契約書を一元化することで企業の利益を守る仕組み作りに貢献されています。これにより、契約書類の管理や情報の正確な抽出が可能となり、業務の透明性が増すことが期待されています。
今後の展望
ILUは、今後も自社の持つ言語処理技術を駆使し、人とAIが協力する新たなビジネスの形を築いていく方針です。AI技術の進化に伴い、業務効率化のニーズはますます高まっています。特に、経理業務においてはAIの導入が急務とされる中、ILUの技術はその期待に応えるものとなっています。
毎日の業務の中で新たな革新をもたらすILUの取り組みが、今後どのように発展していくのか、業界内外からの注目が集まっています。私たちはその動向を引き続き追いかけ、働き方の未来を見据えた技術革新をお届けしたいと思います。