ぐるなびが推進する「ぐるなびNextプロジェクト」
株式会社ぐるなび(東京都千代田区)は、生成AI技術を活用し、飲食業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する新たな取り組み、「ぐるなびNextプロジェクト」を2024年8月19日から本格的に始動します。このプロジェクトは2023年9月に設立された部署横断の「生成AI CoE」が運営しており、すでに短期間でメディアの強化や業務改善、新規サービスの導入を進めてきました。
プロジェクトの目的とビジョン
「ぐるなびNextプロジェクト」では、飲食店情報サイト「楽天ぐるなび」や業務支援DXサービスへの生成AIの活用を進めていきます。具体的なビジョンは、次世代の食体験を実現することと、業務効率化を図ることです。特に、AI技術を用いて飲食店の選択肢をパーソナライズし、利用者にとって価値のある食体験を提供することに注力しています。
また、社内の業務効率を高めるため、生成AIを積極的に活用し、クリエイティブな業務に社員が集中できる環境を整えていく方針です。
具体的な施策と今後の展望
このプロジェクトのMISSIONとして、飲食店探しの新たな時代を切り開き、膨大な飲食店情報を生成AIで整備・要約し、利用者が簡単に目的の店やメニューを見つけられるようにすると宣言しています。また、社内業務も生成AIにより効率化し、営業やコンサルティング活動の運営を自動化することで全体の生産性向上を図る予定です。
リーダーのメッセージ
ぐるなびのCTO、岩本俊明氏はプロジェクト開始にあたり、「生成AI CoEの設立以降、アプリケーション開発組織とデータ組織を統合し、生産性の高い組織改革を実施してきた。このおかげで社内改善活動のスピードが格段に向上し、ビジネスの成果も出始めている」と語ります。
また、生成AI技術の急速な進化に伴い、社員はよりクリエイティブな業務に集中できる環境が整うことに期待を寄せています。これによって、お客様にさらに優れた体験を提供し、飲食業界全体の質を高めることを目指すと強調しています。
ぐるなびが持つデータの活用
ぐるなびは、約42万店にのぼる総掲載店舗情報や、2,657万人を超える会員情報、月間3,200万人のユニークユーザーによる行動データを活用し、このプロジェクトを推進します。蓄積されたデータを用いてさらなる価値創造を行い、飲食業界におけるAIの活用を加速させていく考えです。
「ぐるなびNextプロジェクト」によって、今後の飲食業界はどのように変革していくのか、注目が集まっています。