橋本鉄男の功績を讃える特別展示
2026年に琵琶湖博物館は設立30周年を迎え、その記念事業として民俗学者・橋本鉄男の業績を振り返るギャラリー展を開催します。この展示は滋賀県の民俗文化をテーマにし、橋本が影響を与えた数々の研究資料や貴重な写真を紹介する機会となります。
橋本鉄男(1917~1996)は、滋賀県出身の著名な民俗学者として知られています。長年にわたり、琵琶湖環境における民俗文化の調査に尽力し、その業績は今でも多くの研究者に影響を与えています。特に木地師と呼ばれる職人に焦点を当てた研究は、彼の名を不朽のものとしました。
展示の内容
今回の展示では、橋本が在世中に収集した民俗資料や写真、研究ノートなどの実物が多数公開されます。特に彼が撮影した民俗写真は貴重で、滋賀の伝統的な生活様式や祭りの様子を伝えています。また、彼に宛てられた柳田國男や宮本常一といった他の著名な学者からの書簡も初めて公開されます。これらの書簡は、彼がどれほど周囲から評価され、また影響を受けていたかを示す重要な証拠です。
展示の一部では、橋本の民俗学に関する業績や研究結果が整理されて紹介され、彼の人生全体を振り返ることができる内容となっています。
橋本の研究がもたらした変化
橋本は特に、1970年代から琵琶湖に特化した民俗文化の調査を行い、博物館の研究・展示コンセプトにも寄与しました。残念ながら、博物館の開館直前に逝去されたため、彼の死後もその研究がどのように受け継がれているのか、多くの人々に知ってもらう必要があります。
彼の遺言によって琵琶湖博物館へ寄贈された貴重な資料群は、現在も分類とデジタル化が進められています。その業績を展示を通じて体感し、滋賀県の民俗文化の素晴らしさと深さを知る良い機会です。
展示の開催情報
- - 開催期間: 2026年3月17日(火)〜5月24日(日)
- - 開催時間: 9:30〜17:00 (最終入館16:00)
- - 開催場所: 琵琶湖博物館 企画展示室
- - 入場料: 常設展示観覧料が必要(追加料金はありません)
各章の紹介
展示は、いくつかの章に分かれて構成されます。
1.
橋本鉄男と戦後滋賀の民俗学 では、彼の業績を振り返り、滋賀県民俗学における貢献を探ります。
2.
木地屋の足跡をもとめて では、彼が特に重視した木地師に関する資料が展示されます。
3.
ふるさと滋賀の暮らしと祭り では、滋賀の文化における高潮を振り返ります。
4.
母なるウミ-琵琶湖の民俗誌- では、琵琶湖周辺の民俗に関する彼の研究の成果が披露されます。
5.
物を以って物を観る-民具と博物館- では、民具研究の視点から橋本の仕事が紹介されます。
関連イベント
展示に関連して、映画『奥会津の木地師』の上映会も開催。
- - 上映日: 2026年3月21日(土)、5月2日(土) 13:00〜14:30
- - 観覧料金: 無料
この特別な展示と関連イベントを通じて、橋本鉄男の足跡と滋賀の民俗文化を存分に楽しんでください。