霞ヶ関キャピタルがマレーシアにおける物流事業を始動
霞ヶ関キャピタル株式会社(東京・千代田区)が、マレーシアに現地法人「KASUMIGASEKI CAPITAL (MALAYSIA) SDN.BHD.」を設立し、物流事業を開始した。この動きは、同社がこれまでの冷凍冷蔵倉庫や冷凍自動倉庫の開発ノウハウを生かしてASEAN市場へ進出する第一歩となる。
マレーシア進出の背景
マレーシアは、経済の成長に伴い人口が増え続け、物流拠点としての重要性が増している。地理的条件も良好で、ASEAN諸国を結ぶハブの役割を担っている。さらに、マレーシア政府は物流インフラの整備を進めており、国際物流の需要も今後ますます増えると予想されている。
今後の見込みでは、所得の増加に伴うEC市場の拡大や、ハラール製品の需要増加が期待されている。このような背景から、霞ヶ関キャピタルはマレーシア市場での物流事業に大きなビジネスチャンスがあると考えている。
また、冷凍設備投資や冷凍食品消費の増加による冷凍倉庫の需要は高まり、労働力不足や過酷な労働環境の改善といった課題にも対処していくという。これまでの実績をもとに、冷凍冷蔵倉庫や冷凍自動倉庫の自動化を進める取り組みを続けている。
プロジェクト概要
初のプロジェクトとして、マレーシア証券取引所の上場企業であるデベロッパーと土地売買契約を結び、冷凍自動倉庫の開発に着手した。本事業地はクアラルンプールに位置し、同地域の物流ニーズの高まりに対応することを目指している。実際の完成イメージはイメージパースとして事業計画に示されている。
霞ヶ関キャピタルマレーシアの概要
新たに設立された現地法人「霞ヶ関キャピタルマレーシア」は、クアラルンプールを拠点に、物流事業の展開に邁進する。今後、この法人が東南アジア全体へとビジネスを展開する足掛かりとなることが期待されている。
今後の展望
2026年8月期において、当社の業績への影響は軽微と見込まれているものの、将来的には企業価値の向上につながると考えている。また、このプロジェクトを通じて、マレーシア市場での存在感を高め、他のASEAN諸国への進出も視野に入れている。
今後、冷凍倉庫分野における新たな技術革新や効率的な物流システムの構築に向け、さらなる成長を目指す。国際的な視野を持ちながら、地域に根ざしたビジネスを展開していく意向である。