金融業界向けAI
2025-09-17 11:48:10

TIS、金融業界向け生成AI仕様書作成オプションを提供開始

TIS、生成AIを活用した金融業界向け仕様書作成オプションを発表



TIS株式会社は、2025年9月17日より金融業界向けに生成AIを活用した仕様書作成オプションの提供を開始すると発表しました。このサービスは、モダナイゼーション後のJavaプログラムに対して、自動的に仕様書を生成する機能を持っており、金融業界の特有のニーズに応えるものです。

背景


金融業界においては、長年稼働しているレガシーシステムの課題が顕著です。特に、COBOLやPL/Iなどの旧言語で基盤が構築されているシステムは、老朽化や肥大化が進んでおり、データ活用の遅れや保守の負担増加が課題とされています。従来、これらのシステムのモダナイゼーションは、段階的かつ中長期的に対応しなければならないため、多くの企業が困難さを感じていました。TISが提供する「Xenlon~神龍モダナイゼーションサービス」は、こうしたレガシーシステムの刷新を支援するために開発されました。

生成AI仕様書作成オプションの特徴


TISが新たに発表した生成AI仕様書作成オプションは、プログラムの意図や処理構造を自動的に把握し整理することができる点が大きな利点です。これにより、仕様書が欠如している場合や、古い情報しかない場合でも、安心して保守や追加開発に取り組めるようになります。

提供内容としては、プログラム解析を通じて出力される情報は、テキストだけでなくフローチャートや表形式なども用意されており、直感的に理解しやすい設計となっています。この機能により、プログラム理解の精度が向上し、業務ロジックの把握が容易になります。

1. 工数削減の実現


従来の人手による仕様書作成に比べ、生成AIを活用することで最大約60%の工数削減が実現できるとのこと。この実績は、社内検証を経て確認されたもので、業務の生産性向上に寄与することが期待されています。

2. 領域を問わない応用


加えて、生成AIは金融業界だけでなく、さまざまな業界においても仕様書作成をサポートするための技術検証を進めています。今後の展開として、プログラム言語に関係なく幅広いシステム資産に対する適用を目指しており、業務要件整理や外部接続仕様書といった他の設計文書への応用にも積極的に取り組む方針です。

3. セキュリティ面への配慮


このサービスにおいては、セキュリティにも十分配慮されています。機密情報が含まれないよう、生成AIの仕組みを設計しているため、安心して利用できる環境が整っています。具体的には、大規模言語モデル(LLM)が機密情報を保持することがないように配慮されています。

結論


TISの生成AI仕様書作成オプションは、金融業界の抱える仕様書作成の手間を大幅に軽減し、業務の効率化に貢献するものです。今後は、より多くの企業に導入が進むことが期待されており、TISとしても柔軟な対応を続けていく見込みです。詳細や申し込みについては、公式ウェブサイトで確認できます。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
TIS株式会社
住所
東京都新宿区西新宿8-17-1住友不動産新宿グランドタワー
電話番号
050-1702-4071

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。