2024年自動車セールス顧客満足度調査の結果報告
株式会社J.D. パワー ジャパンは、2024年の自動車セールス顧客満足度(SSI)調査の結果を公開しました。これにより、消費者の満足度が高い自動車ブランドが明らかになりました。今年の調査は23回目となります。
調査概要
今回の調査では、総合満足度が前年と変わらず720ポイント(1,000ポイント満点)となり、主なファクター別の平均スコアは次のようになっています:
- - 店舗施設・サポート:730ポイント
- - 契約手続き:728ポイント
- - 商談:715ポイント
- - 納車:709ポイント
ラグジュアリーブランドの平均満足度は776ポイントであり、マスマーケット国産ブランドは715ポイントでした。特に、BMWが783ポイントで1位となり、レクサスが780ポイントで続く結果となりました。
エンジンタイプの権威
2024年の調査では、ハイブリッド車(HEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の購入検討者が増加していることが明らかになりました。特にHEVの検討率は60%に達し、初めてガソリン車を上回りました。これに対し、ガソリン車は57%まで低下しました。PHEVの検討率も14%に増加し、EVは前年と変わらず10%に留まる結果となっています。このことから、HEVとPHEVが消費者から注目されていることが伺えます。
購入検討時の情報源
HEV及びPHEVの購入を検討する消費者は、デジタルメディアやSNSの情報を参考にする割合が高まっています。特に、購入した車メーカーや販売店のSNSを参考にした割合が、HEV検討者で13%、PHEV検討者で17%に達し、デジタル情報の重要性が増していることが示されています。また、販売店での展示車や試乗車の体験も重要な情報源となっています。
試乗体験の重要性
試乗中に車の大きさや走行性能を確認できることの重要性は、顧客満足度にも影響を与えます。本調査では、試乗の際に「運転時のサイズ感が確認できた」と思う率は46%、また「走行性能を確認できた」という項目では36%と高い評価が得られました。特に、車の機能や搭載技術が理解できた場合の評価は837ポイントと最も高く、試乗の過程での具体的な技術体験が顧客満足度に寄与していることが判明しました。
トップブランドの評価
2024年の調査における総合満足度ランキングは以下の通りです:
- 1位:BMW(783ポイント)
- 2位:レクサス(780ポイント)
- 1位:マツダ(747ポイント)
- 2位:日産(736ポイント)
- 3位:スバル(725ポイント)
まとめ
今回の調査結果は、自動車業界が直面する課題と消費者のニーズの変化を浮き彫りにしています。特にデジタル情報の活用や試乗体験の重要性が、今後の顧客満足度向上において大きなカギとなるでしょう。自動車メーカーは、これらの傾向を踏まえた戦略を練る必要があります。