大阪・関西万博での米粉プロジェクトの全貌
2023年の大阪・関西万博において、全国各地の特産品が集結し、新たな文化の発信が行われました。その中でも注目を集めたのが、農林水産省主催のイベント「RELAY THE FOOD~未来につなぐ食と風土~」です。このイベントでは、「いのちを育む×米粉 日本の食文化と農業の未来をつなぐ“新しいお米のカタチ”」をテーマに、米粉に焦点を当てたトークセッションやワークショップが行われ、地域の魅力とともにその未来について考える機会が提供されました。
米粉を使った商品の挑戦
特に注目されたのは、広島県三原市大和町の特産品であるもち粉を使った商品開発です。地域法人「おせっかい」の村上朋子さんと皆川夏織さんは、大和中学校の生徒と共同で、米粉を利用した『ラッキークッキー』と、手触りが楽しめる『こめんど』の2つの商品を開発しました。トークショーで生徒たちが語る中で、「地元だけでなく、他の地域にもアピールしたい」という熱い思いが伝わってきました。
米粉の可能性を探るトークセッション
トークセッションでは、米粉の可能性や地域創生について深く掘り下げました。井掛雅祥さん(おこめん工房)や増田洸佑さん(増田製粉株式会社)らが登壇し、米粉を使った商品開発が地域経済に与える影響について説明しました。特に「ラッキークッキー」は、そのサクサクした食感が高く評価され、リラクゼーション効果も期待されているとのことです。
日本の米粉の未来を語る
また、トークセッションでは米粉の海外での評価にも触れられました。米粉料理家の中村りえさんは、国内外での米粉の活用が今後ますます広がることを期待し、特にグルテンフリー市場での需要の高まりを指摘しました。海外市場でも日本の米粉に注目が集まっており、その特性や魅力が評価されています。
特に、日本の米粉は特別な製粉技術により、しっとりとした食感や香りが楽しめるため、海外でも人気です。この特殊性を生かした商品の開発が今後の課題となっていることも説明されました。
米コ塾が目指す未来
米粉の普及活動を支える仲間たちが集まって形成されたコミュニティ「米コ塾」。彼らは専門家同士で知識や技術を共有し、米粉の活用法を探求しています。これを通じて、消費者への情報発信や利用促進を図り、地域とのつながりを深めることを目指しています。
米粉タイムズの役割
また、米粉タイムズは米粉に関する様々な情報を発信しており、レシピやプロジェクトの情報を通じて、米粉の魅力を広める重要なメディアとなっています。今後も、全国の飲食店や消費者と連携を強化し、米粉を用いた文化の発展に寄与していくことでしょう。
まとめ
このように、大阪・関西万博で行われた米粉をテーマにしたイベントは、地域の特産品の魅力を引き出しながら新たな挑戦を促す素晴らしい機会였습니다。米粉の未来は、若者のクリエイティブな発想に支えられ、地域の新たな資源としてさらに広がっていくことでしょう。