エアークローゼット、新たな挑戦
株式会社エアークローゼットが、さらなる事業拡大を目指し、ベトナム・ハノイでシステム開発子会社を設立することを発表しました。この新拠点の設立により、同社のIT開発体制を強化し、より多くの顧客に対してサービスの品質向上を図ります。
エアークローゼットとは?
エアークローゼットは、月額制のファッションレンタルサービスを運営しており、特に女性向けの日常着に特化しています。プロのスタイリストによって選ばれた服が自宅に届けられる独自のサービスを提供しており、クリーニングも不要です。さらに、メーカーと提携し、自宅で試してから購入できるレンタルモール『airCloset Mall』や、ディズニーキャラクターをテーマにしたファッションレンタルサービス『Disney FASHION CLOSET』など、複数の革新的なサービスを展開しています。
新拠点設立の背景
エアークローゼットは、ITを活用したパーソナルスタイリングと循環型物流を組み合わせたサービス展開を進めてきました。これまでにも、自社で構築した基幹システムに関連する技術として2つの特許を取得しています。そのため、システムの開発体制をさらに強化することで、顧客へのサービス提供の効率化を図ることが求められていました。
2024年4月には、循環型物流をプラットフォームとして法人向けに提供する新たな取り組みを始める予定です。これに伴い、システム開発の体制強化が不可欠であり、ベトナムの優秀なIT人材の活用がポイントとなります。
ベトナムのIT人材活用
エアークローゼットは、2020年からベトナムにおけるエンジニアの採用を開始し、現在では社内メンバーの約半分がベトナムの人材です。ベトナムはIT人材の育成を国策として推進しており、質の高い技術者を数多く輩出しています。また、ハノイ工科大学やベトナム国家大学などからも優秀な卒業生を採用し、自社のシステム開発に貢献しています。
新設するシステム開発子会社は『AIRCLOSET ENGINEERING COMPANY LIMITED』という名称で、ハノイ市に拠点を構える予定です。これにより、現地のIT人材と自社のエンジニア間での「ブリッジエンジニア」が重要な役割を果たすことになります。この戦略により、スムーズなシステム開発が期待されています。
エアークローゼットのビジョン
エアークローゼットのビジョンは、「“ワクワク”が空気のようにあたりまえになる世界へ」です。システム開発の効率化を図り、事業拡大を進めることで、人々のライフスタイルを豊かにすることを目指しています。新しいスタイリングの形を提案し続けることで、循環型社会の実現に向けた挑戦を続けるエアークローゼットの今後の動向に注目が集まります。
まとめ
エアークローゼットの新たな挑戦は、今後のファッションレンタル業界においても自然環境や衣服のサステナビリティに貢献し、新しいビジネスモデルの確立に寄与することでしょう。ハノイの新拠点設立により、同社のサービスがさらに進化し、多くの顧客に新たな価値を届けることが期待されます。