モビルスのAIボイスボットが新たな連携を開始
AIボイスボット事業を展開するモビルス株式会社が、この度、ゼンリンデータコムが提供する「ZENRIN Maps API」との連携を発表しました。この連携により、モビルスのAIボイスボット「MOBI VOICE」は、通話音声からの住所認識精度が大幅に向上することになります。特に、従来のボイスボットでは苦労していた特殊な地名や同音異義語の認識に関して精度が高まり、よりスムーズなコミュニケーションが実現されます。
連携の背景
コンタクトセンターは、ユーザーのライフスタイルや嗜好の変化に合わせて、多様な対応手段を提供してきました。特に電話応答は依然としてシニア層を中心に高い利用率を誇りますが、その一方で業務効率化や省人化の必要性も高まっています。オペレーターの採用難や離職率の高さが業界全体の大きな問題となり、AIボイスボットがその解決策として注目されています。このような状況下で、モビルスはAIボイスボットの精度を向上させ、コンタクトセンターのさらなる業務改善を図ることを目指しています。
住所認識精度の向上
新機能である「ゼンリン住所データベース連携オプション」により、MOBI VOICEは郵便番号や番地といった情報を元に、日本全国の住所を特定できるようになります。また、難読地名にも精通し、復唱時の不一致を避けることで、ユーザーにストレスフリーな通話体験を提供します。これにより、後処理業務の負担が大幅に軽減されることで、オペレーターはより価値の高い業務に専念できるようになります。
業務効率化と顧客体験の向上
通話音声から得た情報を迅速に処理できるようになったことで、コンタクトセンターでの業務効率も大幅に改善されます。ボイスボットによる一次受付やFAQの自動化が進むことで、利用者からの問い合わせに24時間365日対応可能になり、待ち時間を気にせず迅速なサービス提供が期待されます。
この新たな取り組みは、モビルスが目指す顧客体験(CX)の向上に寄与します。また、一つのシステムで複数の問い合わせチャネルに対応することで、全体的な顧客満足度を底上げすることにつながります。
今後の展開
モビルスは、今後も生成AIなどの先進技術を活用し、ゼンリンデータコムとの連携を深めることで、さらなる業務効率化と顧客体験の向上を実現していく意向を示しています。ボイスボットシステムの普及を進めることで、コンタクトセンターの新たなスタンダードを築いていくことでしょう。
まとめ
モビルスの新たな取り組みとゼンリンとの連携は、AIボイスボットの可能性を大いに広げるものであり、今後の業界の変革にも期待が寄せられます。特に、通話音声からの住所認識精度が向上することにより、コンタクトセンターはますます効率化され、顧客にとっても使いやすい環境が整うことでしょう。