マリモ・グローバル・テクノロジー、インドネシア法人を完全子会社化
株式会社マリモ・グローバル・テクノロジー(以下「マリモGT」)が、インドネシア法人PT Drose Konsultasi Indonesia(以下「Drose社」)の全株式を取得しました。この決定は2024年10月15日に発表され、10月30日には登記が完了して完全子会社化が成立しました。
企業の成り立ち
Drose社はインドネシアの西ジャワ州デポック市に本社を置くITコンサルティング企業で、大手日系企業へのサービス提供を行っています。この企業の設立は2017年で、日本人が2名立ち上げた背景を有しています。提供するサービスには、ITコンサルティングやシステム導入支援、システム開発が含まれます。
マリモGTの狙い
マリモGTは、国内外でのIT事業拡大と人材育成を目指し、この株式取得に至りました。マリモホールディングスは、ソーシャルビジネスカンパニーへの進化を目指す中で、特にIT領域に注力しています。具体的には「MAP(Marimo Activity Portfolio)」という経営指標を基に、2030年までに「ソーシャルビジネスとビジネスの割合が50:50で共存する会社」になることを目指しています。
海外での人材採用戦略
マリモGTは、国内のIT市場における深刻な人材不足の解決策として、海外からのITエンジニアの採用を強化しています。現在、社員の40%が外国籍であり、特にインドネシア人の採用においては、現地大学との連携を活用して積極的に進めています。これにより、日本のIT市場における多様な人材の育成を図り、国際人材の定着を目指すとしています。
Drose社とのシナジー効果
Drose社を子会社化することにより、マリモGTは日本でのシステム開発能力とDrose社のコンサルティング専門性を相互補完し、シナジー効果を狙います。これにより、日本とインドネシアの両国での事業拡大を図る計画です。特に、Drose社の強みである日本語教育や日本勤務時の生活支援のノウハウは、国際人材の今後のキャリア形成に大きく寄与することでしょう。
結論
マリモ・グローバル・テクノロジーによるDrose社の完全子会社化は、IT分野での国際展開を強化する重要な一歩です。マリモGTは今後、グローバルな人材育成や事業の拡大に向けた取り組みをさらに進め、企業の目標実現に向けて邁進することが期待されます。経済成長著しいASEAN地域での展開が、どのように展開していくのか注目です。