2021年度の「Local Innovation Challenge HOKKAIDO」が開催され、地域の課題を解決するスタートアッププロジェクトが選ばれました。この取り組みは北海道の札幌市を中心に展開され、さっぽろ連携中枢都市圏の12市町村が共に力を合わせて進めています。
このプロジェクトは、地域の交流人口や関係人口の創出をテーマに、全14カテゴリでアイデアを募集しました。その結果、57件もの応募があり、その中から4つのプロジェクトが慎重な審査を経て採択されました。これにより、地域全体でのイノベーション促進と、地元の実情に則した実証実験が期待されています。
採択された4つのプロジェクト
1.
株式会社 FORH BODY PERFORMANCE (本社: 北海道札幌市)
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課題: 交流人口・関係人口の創出
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実証自治体: さっぽろ連携中枢都市圏
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内容: 部活を指導したい地域のコーチと部活動の指導者をマッチングするプラットフォーム「BUKATSU」を活用し、地域間の部活支援モデルの確立を目指します。
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公式サイト
2.
株式会社 あしたの寺子屋 (本社: 北海道札幌市)
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課題: 交流人口・関係人口の創出
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実証自治体: 南幌町
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内容: ICTとコーチングを活用した新しい教育プラットフォームを構築し、地域に特化したキャリア教育プログラムを提供します。
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公式サイト
3.
株式会社 Smart119 (本社: 千葉県千葉市)
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課題: 火災の予防・救急要請への事故防止
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実証自治体: 札幌市
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内容: AIを用いた救急支援システムの導入を試み、情報共有をリアルタイムに行うことで、救急医療の質を向上させることを目指します。
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公式サイト
4.
株式会社 SKIDAY (本社: 東京都千代田区)
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課題: 情報発信のスマート化
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実証自治体: 札幌市
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内容: スキー場の情報発信を革新するため、観光事業者と連携し、スノーリゾートシティとしての魅力を引き上げる施策を推進します。
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公式サイト
さっぽろ連携中枢都市圏の意義
このプロジェクトは、2019年から始まった「さっぽろ連携中枢都市圏」を基盤にしており、札幌市を中心に近隣の11市町村が協力しています。目的は、「住みたくなる街」や、「投資したくなる地域」を実現するために多様な取り組みを進めることです。今回採択されたプロジェクトは、それぞれの地域が抱える特有の問題を解決するための優れたアイデアであり、実行を通じて地域活性化にも寄与することが期待されています。
これからの実証実験の進展に対する市民の期待が高まる中、地域間連携の重要性が再確認されています。このプロジェクトが成功することで、道内外のスタートアップにも刺激を与え、さらなるイノベーションの波が広がることを願っています。