産後女性の身体の悩み
2024-03-22 10:00:03

産後女性の6割が身体の不調に悩まされている現状と、産前ケアの重要性

産後女性の6割が身体の不調に悩まされている現状と、産前ケアの重要性



近年、妊娠・出産を経験した女性の身体の不調が社会問題となっています。この問題に着目し、一般社団法人 産前産後ケア専門マイスター協会が2024年1月に行った調査結果から、その現状と産前ケアの重要性についてご紹介します。

調査結果からわかる、産後女性のリアル



この調査は、全国の20代~60代の女性315名を対象に、インターネットを用いて実施されました。調査の結果、妊娠中や産後に身体の不調を感じたことがあると回答した人は非常に多く、その内容は多岐に渡ることが分かりました。

最も多かったのは「腰痛」で、実に62.8%もの人が悩まされていたと回答しています。その他にも、「骨盤の不安定感(42.0%)」、「肩こり(40.4%)」、「産後太り(36.3%)」、「尿もれ(33.8%)」など、複数の不調を抱えている人が多数いることが判明しました。これらの結果は、妊娠・出産が女性の身体に大きな負担をかけていることを改めて示しています。

さらに注目すべきは、産前に何らかの身体のケアを行っていたと回答した人が全体の30.9%にとどまったことです。なんと60.6%もの人が、産前ケアを全く受けていなかったのです。これは、産前ケアの重要性に対する認識がまだ十分でないことを示唆しています。

行われていた産前ケアと、重要だと考えられているケア



産前ケアを行っていたと回答した人に対して、どのようなケアを行っていたかについても調査が行われました。その結果、最も多かったのは「自宅でのストレッチ(72.5%)」でした。手軽にできる自宅でのケアが中心である一方、「スポーツジムでのトレーニング(0%)」、「ヨガ・ピラティススタジオでの運動(6.1%)」など、外での運動はほとんど行われていないことが分かりました。

一方、産前のケアで何が重要だと考えるかという質問に対しては、「自宅でのストレッチ(75.1%)」が最も多く、次いで「整体院での施術(32.2%)」、「パートナーによるマッサージ(21.8%)」という結果になりました。手軽さが重視される一方で、専門家によるケアへのニーズも一定数存在することが示されています。

また、産前整体ケアの認知度については、「知っている」と回答した人が41.3%、「知らない」と回答した人が58.7%という結果でした。産前整体ケアの認知度向上も課題の一つと言えるでしょう。

産前産後ケア専門マイスター協会の取り組み



産前産後ケア専門マイスター協会の代表である石神直人氏は、現状に対する危機感を訴えています。整体院やリラクゼーションサロンの増加に伴い、正しい産後ケアを提供する施設が不足しているという問題点を指摘。協会では、お子様連れでも通える、正しい産後ケアサービスを提供するサロンを全国に100店舗展開し、質の高いケアの提供に取り組んでいます。

協会は、今後もニーズに応じたサービスの提供、そして妊産婦への正しい知識と技術の普及を通して、多くの女性の健康を守っていくことを目指しています。

まとめ



今回の調査結果から、妊娠・産後の女性の身体の不調は深刻な問題であり、産前ケアの重要性が改めて認識されました。手軽にできる自宅ケアと専門家によるケアの両方を活用し、健康的な妊娠・出産生活を送ることが重要です。産前産後ケア専門マイスター協会のような、質の高いケアを提供する機関の役割もますます大きくなっていくでしょう。

会社情報

会社名
一般社団法人 産前産後ケア専門マイスター協会
住所
埼玉県入間市下藤沢799-19
電話番号
04-2935-7717

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