三菱電機、DX・IT戦略強化に向け新会社設立を発表!循環型デジタル・エンジニアリング企業へ進化
三菱電機株式会社は、2025年4月1日付で、DX・IT戦略を推進する新会社を設立することを発表しました。この新会社は、同社の情報システム・サービス事業の子会社である三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社、三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社、三菱電機ITソリューションズ株式会社を統合し、誕生します。
新会社設立の背景には、生成AIをはじめとする新たなデジタル技術の台頭と、それらの活用が企業の競争力を大きく左右する時代になったという現状があります。三菱電機は、事業を通じた社会課題の解決に向けて、「循環型 デジタル・エンジニアリング企業」への変革を推進しており、今回の新会社設立はその取り組みの一環と言えます。
新会社は、DX・ITリソースを集約することで、スケールメリットを活かした人材獲得や成長投資による技術力の強化を図ります。特に、AIやデータサイエンス技術を強化し、コンサルティングサービスをはじめとするサービスメニューの拡充を進めることで、情報システム・サービス事業をサービス提供型事業モデルに転換していく計画です。
さらに、データ基盤の構築・運用、データ分析技術・サービスなどの提供を通じて、同社のデジタル基盤「Serendie」関連事業を含めたDX・IT戦略を推進していく方針です。これらの取り組みを通じて、三菱電機は「循環型 デジタル・エンジニアリング企業」への変革を加速させ、社会課題の解決に貢献していくことを目指しています。
新会社の概要
新会社の具体的な概要は以下のとおりです。
会社名: 未定
事業内容: 情報システムおよびITインフラに関する企画設計・開発・製作・販売、ソリューション・運用・保守サービスの提供、当社グループ向けDX・ITシステム/セキュリティー施策の推進およびITサービスの提供
所在地: 東京都港区
資本金: 12.5億円
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従業員数: 約6,000名
三菱電機グループの展望
三菱電機グループは、技術革新と創造力を活かし、社会に貢献することを目指しています。同社は、社会・環境を豊かにしながら事業を発展させる「トレード・オン」の活動を加速させ、サステナビリティの実現を目指しています。また、デジタル基盤「Serendie」を活用し、お客様から得られたデータをデジタル空間に集約・分析することで、新たな価値を生み出し、社会課題の解決に貢献する「循環型 デジタル・エンジニアリング」を推進しています。
三菱電機グループは、1921年の創業以来、社会システム、電力システム、防衛・宇宙システム、FAシステム、自動車機器、ビルシステム、空調・家電、情報システム・サービス、半導体・デバイスといった事業を展開してきました。世界に200以上のグループ会社と約15万人の従業員を擁し、2023年度の連結売上高は5兆2,579億円でした。
新会社設立による今後の展開
三菱電機の新会社設立は、同社のDX・IT戦略にとって重要な転換点となるでしょう。新会社を通じて、同社は人材や技術力を強化し、サービスの提供価値を高めることで、情報システム・サービス事業のさらなる成長を目指しています。また、データ基盤の構築・運用、データ分析技術・サービスなどの提供を通じて、Serendie関連事業を含めたDX・IT戦略を推進していくことで、社会課題の解決に貢献していくことが期待されます。