鈴花の挑戦
2023-12-20 10:00:02

123年の歴史を持つ老舗キモノ店鈴花が受賞!その挑戦とは?

着物業界の競争を勝ち抜く鈴花の挑戦とは



明治33年に創業し、123年の歴史を誇る老舗着物店「鈴花」が、全国クラウド実践大賞2023においてITコーディネータ協会会長賞を受賞しました。平均年齢61歳という高齢化が進む鈴花は、デジタル技術を駆使し新たな価値を顧客に提供すべく挑戦を続けています。

全国クラウド実践大賞とは?



全国クラウド実践大賞は、クラウドを活用した新しい経営スタイルや働き方を評価する国内最大級のコンテストで、総務省、中小企業庁、デジタル庁などが後援しています。今年度は2023年12月18日に全国大会が予定されており、鈴花はその一環である地方予選を通過した団体として、チャレンジの成果を発表しました。

クラウド化の進展



鈴花にとって、クラウドツールとの出会いは2015年。従来、80店舗との会議は移動に多くの時間と費用がかかりましたが、チャットワークとSkypeの導入により、コミュニケーションが飛躍的にスムーズになりました。また、2016年に発生した熊本地震では、チャットワークを介して迅速な情報共有と対応ができたことから、社員のITリテラシー向上のきっかけとなりました。その結果、コロナ禍でもバックオフィス業務の混乱を避けることができました。

現在、鈴花はペーパーレスとRPAを導入し、業務の効率化や新しいサービス展開を成功させています。例えば、遠隔地の店舗での売り場改善やリモート着付け教室など、地域に根ざしたサービスが実現しています。

競争激化と社員高齢化の克服



着物業界全体の競争が激化する中、鈴花の社員平均年齢は61歳。経験豊富なベテランが多い一方で、営業ノウハウの属人化が課題とされています。そんな中、昨年2022年に「佐賀県DXフラッグシップモデル創出事業費」に選出されたことを受け、鈴花は『鈴花DX』プロジェクトを立ち上げました。

このプロジェクトでは、デジタルを活用し顧客体験を向上させるために、以下の3つの柱を掲げています:
1. オリジナルアプリ「和服らいふ」の開発
2. LINEを活用したCRM体制の構築
3. 顧客電子カルテの内製開発及びデータ分析

これにより、鈴花はユーザーとの接点を強化しました。特に、アプリ「和服らいふ」は、着物をデジタルで管理できる機能が好評で、着物愛好家からの支持を集めています。

デジタルツールの役割



鈴花は、リアルな接客とデジタル技術の融合を通じて、顧客との絆を深めることを目指しています。着物業界の魅力や日本文化への誇りを大切にしながら、今後も新たなサービスの開発を続けることで、地域貢献にも努めていく所存です。

これからの展望



「日本DX大賞」と「全国クラウド実践大賞」においての受賞は、鈴花にとって大変光栄です。この成果は、これからの道筋を示す自信に繋がります。鈴花は、ITとデジタル技術を使いこなすことで、すべてのビジネスプロセスで顧客に価値を提供する社会を構築することを目指しています。地方の着物店である鈴花の挑戦が、他のショップの模範となることを期待しています。

企業情報



・本社所在地:佐賀県佐賀市高木瀬町東高木232-1
・代表者:森 啓輔
・事業内容:独立店舗での着物・宝石他、装飾品の小売販売
・公式ウェブサイト:鈴花公式サイト

鈴花のこれからの挑戦に期待が高まります。彼らが進めるデジタル化と人間味あふれるサービスがどのように進化していくのか、今後の活動から目が離せません。

会社情報

会社名
株式会社鈴花
住所
佐賀県佐賀市高木瀬町東高木232-1
電話番号
0952-31-8866

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