ジェイムズ・P・ホーガン『ミネルヴァ計画』の魅力
SFファンにとって朗報です。ジェイムズ・P・ホーガンが描く名作『星を継ぐもの』シリーズの最終巻『ミネルヴァ計画』が、12月11日に創元SF文庫から刊行されます。この作品は、5万年前の宇宙服をまとった遺体が月面で発見されるという衝撃的な展開からスタートした、ハードSFの金字塔として知られています。
本作では、主人公のヴィクター・ハント博士が地球に戻り、なんと別の宇宙に存在する自身からの通信を受け取ります。この異なる自我からの警告を受け、ハント博士と地球人たちは、並行宇宙に住む異種族テューリアンとの協力関係を築き、時空間を横断する方法を探る旅に出ます。
物語の概要
ハント博士は自らの別のバージョンから届いたメッセージに驚愕し、急いで地球の仲間たちと行動を共にします。彼らのミッションは、マルチヴァースにおける時空間移動の可能性を探ることです。5万年前の惑星ミネルヴァに存在するジェヴレン人たちも動き出し、彼らの再起を計画しています。この緊迫した状況の中で、ハント博士たちはどのようにして新たな挑戦に立ち向かうのか、物語はますます深みを増していきます。
読者へのメッセージ
ハードSFの巨匠、ジェイムズ・P・ホーガンの作品は、科学的知識を基にしながらも難解ではなく、多くの読者に楽しんでいただける内容が魅力です。『星を継ぐもの』シリーズの完結巻がどのようにその印象をまとめるのか、期待が高まります。特に、解説を手掛ける渡邊利道氏の視点からも、新たな意味や理解が得られることでしょう。
この作品は570ページにわたる濃密な内容で、ISBNは978-4-488-66336-0、価格は税込1400円です。新たな時空を旅するハント博士と彼の仲間たちの戦いを通じて、人間の本質や宇宙の広がりについて考えさせられること必至です。
著者について
ジェイムズ・P・ホーガンは1941年にロンドンで生まれ、1977年に『星を継ぐもの』で作家デビューを果たしました。この作品は瞬く間に人気を博し、星雲賞を受賞しました。ハードSFの分野における先駆者として知られ、彼の作品は常に科学技術の最新のアイデアに挑戦しています。また、彼の作品は漫画化されることも多く、その影響力は幅広い読者層に及んでいます。
ぜひ、この機会に『ミネルヴァ計画』を手に取り、その壮大な物語を体験してみてください。繰り広げられる不思議な宇宙の旅が、あなたを新たな世界へと誘います。