映画『チルド』公開記念舞台挨拶の模様
2026年7月17日、映画レーベル「NOTHING NEW」が手がけた初の実写長編映画『チルド』が公開されました。本作は、東京の片隅のコンビニを舞台に、社会の歪みが引き起こす恐怖を描いた88分の“コンビニエンス・ホラー”です。公開初日から観客の関心を集め、各地で満席が続出しています。
この度、公開を記念して7月21日にテアトル新宿で行われた舞台挨拶には、主演の染谷将太と共演者の清宮レイ、大河原恵、イトウハルヒ、そして監督の岩崎裕介が登壇しました。舞台挨拶は、映画の魅力を語る貴重な機会となりました。
舞台挨拶の様子
舞台挨拶では、監督が世間の反響について触れ、「『チルド』のエゴサーチをした際、感想で溢れていてとても嬉しかった。局所的な熱が生まれたのだと思います。」と語り、公開がもたらした喜びを共有しました。
清宮レイは自身が演じたりな役との向き合い方について、「撮影前の時期は自分の芝居を続けるか迷っていたが、あの時期の自分が演じたからこそ出せるものがあった」と振り返り、役に対する思いを語りました。続いて大河原恵は、花枝役の独特の温度感を意識して演じたことを明かし、イトウハルヒも監督の演出に郷愁を感じながら自身の演技について語りました。
彼らの役柄に対する個々の思いは、舞台挨拶を通じて観客に深く伝わりました。また、役柄と自身の共通点や違いについての質問にもそれぞれが答え、自らの経験が役にどう投影されているかを明かしたのです。
小説版『チルド』の発売
舞台挨拶後、特に注目を集めたのが新作のスピンオフ小説です。主人公・堺と出会う女性・都築の視点で描かれるこの作品は、日常の中にある違和感や、生命と死の境界線を模索する内容となっています。著者・伊西殻が書き上げたこの小説は、映画の裏側で静かに進行する心の壊れ始めた世界を描写しています。
物語のあらすじでは、都築は奇妙な姿の客に気づき、彼女の姿が何らかの予兆であると感じ始めます。虚無的な日常の中で彼女が見かける変わった人々は、彼女自身がその世界に巻き込まれていくことを暗示しています。この新たな物語は、映画『チルド』を観た人々にとって新しい解釈を与えることでしょう。
監督・岩崎裕介の思い
岩崎監督は舞台挨拶の最後に「初めての長編作品を全力で作り上げました。皆様の感想を糧に、これからも作品づくりを続けていきたい」と自身のクリエイターとしての思いを語りました。これは、新たな映画と小説の双方に込められたメッセージであり、多くの観客にインスピレーションを与えていくことでしょう。
おわりに
『チルド』の公開を機に、日常の中に潜む不気味さを感じる機会が増えるかもしれません。映画と小説、両方を通じて、この作品が多くの人に深く愛され続けることを願ってやみません。興味のある方は、ぜひ映画館で本作を体験し、スピンオフ小説も手に取ってみてください。