株式会社ゆめみは、デザインマネジメント分野の国際カンファレンス「ADMC2024」にて、執行役員兼シニア・サービスデザイナーの本村章氏と立命館大学デザイン科学研究所の八重樫文教授による共著論文が採択されたことを発表しました。
今回の論文は「Enabling Non-Designers to Design: Building a Theoretical Framework of Design Enablement Through Action Research with a Japanese System Integration Firm」というタイトルで、デザインの知識を非デザイナーにどのように効果的に伝達できるかを研究したものです。
論文では、デザイナーが非デザイナーに対してデザイン的な知識や方法論を意識的に伝えるプロセスを「デザイン・イネーブルメント」と定義し、そのメカニズムを探求しています。
研究は、日本のシステムインテグレーション企業との共同研究を通じて行われ、職業療法から借用した「イネーブルメント・アプローチ」が、デザインプロセス全体で効果的に活用されていることを明らかにしました。特に、クライアントの目的や希望を引き出す能力が、デザインの成功に大きく貢献していることが示されています。
本論文は、デザイン研究の新しい領域を切り開き、デザインの専門知識をより多くの人に広めるための重要な一歩となることが期待されています。
「ADMC2024」は、デザインとイノベーションに関する最新の研究と実践を共有する場として、世界中の研究者や実務家が集まる学術イベントです。本学会は2024年8月6日から7日にかけてオランダのデルフトで開催されます。
ゆめみの本村氏と八重樫教授の論文採択は、デザイン分野における日本の研究レベルの高さを示すものであり、今後の更なる発展が期待されます。
論文の内容は、デザインの専門知識を非デザイナーにも効果的に伝え、より多くの人がデザインを活用できるようになるための重要な指針となる可能性を秘めています。
デザインは、単に見た目の美しさだけでなく、ユーザー体験の向上や問題解決など、多岐にわたる分野で重要な役割を果たしています。本論文が、デザインの重要性をより多くの人に理解させ、社会全体のデザイン力向上に貢献することを願っています。
また、ゆめみは、デジタル化が進む現代社会において、顧客企業のDXを支援するリーディングカンパニーとして、デザイン力強化にも積極的に取り組んでいます。本論文の成果は、ゆめみの提供するサービスにも活かされ、顧客企業のビジネス成長に貢献するものと期待されます。
今後、ゆめみがどのような形でデザイン・イネーブルメントを推進していくのか、注目していきたいと思います。